家電量販店やAmazonでマウスを選ぶとき、「マウスを買いたいけど、色々種類がありすぎてわからない」と疑問に思って調べていませんか?
マウスの選び方は、あなたが今使っているパソコンと利用する環境に合わせて選ぶことが大切です。
マウスを誤って選ぶと、購入後に接続できないトラブルやマウスカーソルが動かないといったトラブルに見舞われ、思っていたマウスと違ったという状況になってしまいます。
そこで今回は
- マウスの選び方の3つのポイント
- 目的別に選ぶおすすめのマウスの選び方
- 各マウスメーカーの特徴
といった内容を解説します。
利用シーンに合わせてマウスを選ぶと、「マウスを買ったのに思っていたより使いにくい…」と言った状況になりませんよ。ぜひ参考にしてください。
マウスの選び方の3つのポイント
まずマウスを選ぶときに重要なポイントは、マウスが接続できない状況、正常に動かない状況、思っていたものと違ったという3つの問題を避けることです。
この問題を避けるには、以下の3つのポイントを重視して選ぶことが大切です。
- 有線と無線から選ぶ
- マウス本体の大きさから選ぶ
- マウスの読み取り方式から選ぶ
以下からそれぞれの選び方を見ていきましょう。
有線と無線から選ぶ
最初に考えるポイントは、有線で接続するか、ワイヤレスで接続するか、どちらを選ぶべきかという点です。
有線か無線から選ぶときに最も大切なポイントは、マウスを買ったのにパソコンが対応しておらず接続できないという問題を避けることです。
現在お使いのパソコンによっては、接続できるマウスと接続できないマウスがあり、それぞれ必要なものが違います。
そのため、現在使っているパソコンに合わせて必要なものが備わっているか見ていきましょう。
有線マウスか無線マウスで迷ったときのために、以下の記事で詳しく解説しています!
有線マウス
有線マウスは、パソコンとケーブルで接続するマウスです。接続するためには、以下の写真のようなUSBの差し込み口が必要になるため、パソコンに備わっているか見ておきましょう。
有線マウスのメリットは、ケーブルを挿すだけですぐに使えることです。パソコンの設定不要で使えるため、パソコンの設定に不安がある人におすすめです。
無線マウスと異なり、設定や電池切れでマウスが動かないといったトラブルが起きることも少ないため自宅や仕事場のパソコンや持ち運びを考えていない場合にもってこいのマウスです。
ただし、有線マウスはケーブルがわずらわしいと感じることがあります。机の周りにケーブルが引っかかりそうなものがある場合や、外出先に持ち運ぶことを想定しているなら、無線マウスの方が便利と感じることもあるでしょう。
有線マウスのメリットとデメリット
- ケーブルを挿すだけで使えるため、パソコンの設定に不安がある人におすすめ
- 外出先に持ち運ぶときにケーブルがわずらわしいと感じることがある
- MacBookのようなUSB Type-C差し込み口に挿すときは、変換ケーブルが必要
無線マウス
無線マウスは、電波を飛ばしてパソコンと接続するマウスです。
無線で接続する方法は4種類あり、無線2.4GHzとBluetooth、Logicool専用の規格であるLogiBoltとUnifyingがあります。それぞれ必要なものや接続方法が以下のように異なります。
- 無線2.4GHz:USB差し込み口が必要。設定不要で、USBレシーバーを挿すだけで使える
- Bluetooth:パソコンがBluetoothに対応しているか調べる必要がある。接続するときに初期設定が必要
- LogiBolt:USB差し込み口が必要。接続するときにLogicoolの専用ソフトで初期設定が必要
- Unifying:USB差し込み口が必要。接続するときにLogicoolの専用ソフトで初期設定が必要
接続方式 | メリット | デメリット |
---|---|---|
無線2.4GHz | 価格が安い USBレシーバーを挿すだけで使える | USBレシーバーを紛失するとマウス本体ごと買い直しになる |
Bluetooth | 価格がやや高め スマホやタブレットでも使える | パソコンがBluetoothに対応しているか確かめる必要がある 初期設定が必要 |
LogiBolt | 接続が安定している Logicoolの主流のレシーバー | LogiBolt対応のマウス以外で使いまわせない Logicoolの専用ソフトで初期設定が必要 |
Unifying | 接続が安定している | Unifying対応のマウス以外で使いまわせない Logicoolの専用ソフトで初期設定が必要 |
無線マウスでどの接続方法を選ぶか悩んだときは、無線2.4GHzが無難に使いやすくておすすめです。USBレシーバーを挿すだけで使えるため、面倒な初期設定は要りません。
「それぞれの接続方式を詳しく知りたい」という人は以下の記事がおすすめです。マウスを買い替える際に今あるレシーバーを使えるか確かめる表もあるので、ぜひ参考にしてください。
マウス本体の大きさから選ぶ
2つ目のポイントは、手の大きさに合わせてマウス本体の大きさを選ぶことです。
マウス本体の大きさは、疲れにくさや持ちやすさに関わる重要な要素です。特に長時間デスクワークする人やネットサーフィンをする人は、疲労の軽減や腱鞘炎の予防につながります。
マウス本体の大きさを選ぶときは、メーカーの特徴とあなたの手の大きさを知ることが大切です。
様々なメーカーでマウスが販売されていますが、Logicoolは海外メーカーのため、やや大きめのマウスが多めの傾向があります。一方エレコムは日本人の手に合わせているのか、やや小さめのマウスが多めといったようにメーカーごとに特徴があります。
マウスのサイズ選びに迷ったら、以下の記事で詳しく解説しています。あなたの手に合ったマウスを選べますよ。
マウスの読み取り方式から選ぶ
3つ目のポイントは、あなたがマウスを使う環境によってマウスの読み取り方式が異なる点です。
マウスの底面についているセンサーには、読み取れる素材と苦手な素材があります。あなたが使っている机や、使用する環境によっては、センサーが読み取れずにマウスカーソルが変な動きをしたり、カーソルが動かなくなってしまいます。
マウスの読み取り方式は主に以下の4種類があるため、あなたがいまお使いの机や使用環境でどのセンサーが使えるか確かめておきましょう。
素材 | レーザー式 | IRセンサー式 | 光学式 | ブルーLED |
---|---|---|---|---|
ガラス面 | △ | × | × | 〇 |
ツヤツヤした光沢面 | 〇 | × | × | × |
白い机 | 〇 | △ | × | 〇 |
木目の机 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
布 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
もしどのセンサーを選ぶか悩んだときは、ゲーム目的なら光学式、ブルーLEDがおすすめです。光学式はLogicoolやRazerの主流、ブルーLED式はエレコム、サンワサプライの主流となっており、様々なマウスから選べます。
「それぞれの読み取り方式について詳しく知りたい」という人は以下の記事で解説しています。ぜひチェックしてください。
とはいえ、この3つの選び方はあくまで最低限失敗しない選び方。あなたにぴったりなマウスは、目的や利用するシーンによって異なるため、以下から見ていきましょう。
目的別に選べるおすすめのマウス
近頃、マウスには「無難に使えるものがいい」という人から「疲れにくいマウスを使いたい」といった人まで、様々な用途に合わせてマウスが販売されています。
そこでそれぞれの利用シーンに合わせて、コスパが良い製品を中心にまとめてみました。ぜひ参考にしてください。
仕事で使えるマウスがいい
- サイドボタンつき:「戻る」「進む」のボタンを割り当てられるためネットサーフィンが楽々
- ボタン割り当て機能:ショートカットを割り当てて仕事が効率化できる
2台以上のパソコンで使いまわしたい
- マルチペアリング機能:接続してボタン1つで接続先を切り替えられる
- Bluetooth接続:ペアリング設定をすることで複数台のパソコンで切り替えられる
接続が安定しているマウスがいい
- 有線:接続ケーブルがあるが、無線マウスよりも安定性が高い
- 無線2.4GHz:マウス購入時に付属するレシーバーで接続
- LogiBolt:Logicool専用の接続規格。接続の安定性が高い。
Logicool、エレコム、バッファロー、サンワサプライ
家族と共用しているパソコンで使いたい
- 静音機能:クリック音を抑えられるため、家族がいる場所に迷惑がかかりにくい
- 抗菌加工:マウス本体に抗菌加工が施されている。エレコムで発売されている。
- Logicool M220(レビューを見る)※抗菌加工はありません
- エレコム M-DY11DRSK(レビューを見る)
疲れにくいマウスがいい
- エルゴノミクスマウス:手に負担がかかりにくい形状のマウス。長時間デスクワークする人におすすめ。
- サイズが選べるマウス:手の大きさに合わせて選べるマウス。手が大きい人から小さい人まで使いやすいマウスを選べる。
ショートカットを割り当てられるマウスがいい
- サイドボタン付き:マウス本体の横に「戻る」「進む」ボタンがついているマウス。
- ボタン割り当て機能:マウスのボタン各所にショートカットやマクロを割り当てられる機能。Logicoolのマウスはボタン割り当てできる内容の自由度が高い
持ち運びやすい軽いマウスがいい
- 軽量マウス:マウス本体の重量が軽いマウス。持ち運びだけでなく手の負担軽減にもつながる
- 薄型マウス:平べったい形状のマウス。ポーチ付きのマウスもあり、持ち運びに優れる
マウスで有名なメーカー一覧
「よくわからないメーカーのマウスは買いたくない」「なるべく有名なメーカーで品質が良いマウスがいい」と考えることもあるのではないでしょうか。
確かにマウスのメーカーは似ているようで、それぞれのメーカーによって得意とする機能や特徴が異なります。そこで以下からマウスを販売している各メーカーの特徴やデメリット見ていきましょう。
Logicool
Logicoolは、スイスに拠点を置くメーカーです。普段使いのマウスからゲーミングマウスまで幅広いマウスを販売しています。
Logicoolのマウスの特徴は、LogiOptions+という専用のソフトでマウスのボタンにショートカットを割り当てられること。ChatGPTをマウスから呼び出せる機能など、柔軟にカスタマイズできるのが魅力です。
ただし、海外メーカーのため、マウス本体がやや大きめに作られているのが難点。女性や手が小さい人は大きいと感じることがあるため注意が必要です。
Logicoolのマウスはほかのメーカーと比べてやや大きいと感じます。手が小さい人は念のため、手の大きさを測ってから買った方が良いです。
エレコム
エレコムは日本に拠点を置くメーカーです。主に仕事向けや普段使いのマウスを販売していましたが、最近はゲーミングマウスも販売しています。
エレコムのマウスの特徴は、日本人の手に合わせてマウス本体がやや小さめに作られていることです。中でもEX-GはS~XLまでサイズがあり、手のサイズに合わせて疲れにくいマウスを選べます。
ただし、Logicoolに比べてボタンの割り当てができる柔軟さはやや低め。仕事の効率化やボタン割り当てを使いこなしたい人にとっては物足りないと感じるかもしれません。
特にエレコムは最近疲れにくいマウスとしてEX-Gをおすすめしています。私も使っていますが、疲れにくくて長時間デスクワークする人におすすめです!
バッファロー
バッファローは、日本に拠点を置くメーカーです。主にオフィスや事務向けのマウスを販売しており、安価なマウスを販売しています。
バッファローの特徴は、価格が安い割にサイドボタンがついたマウスが多いこと。多機能じゃなくていいから無難に使えるマウスがいい、でも進む、戻るボタンはついていてほしいという条件を持っている人におすすめです。
ただし、バッファローはボタン割り当てができる機種が非常に限られているのが難点です。サイドボタンにショートカットを割り当てて、カスタマイズしたい人には向いていません。
サイドボタンはついていてほしいという人におすすめです!
サンワサプライ
サンワサプライは、日本に拠点を置くメーカーです。普段使いのマウスからトラックボールマウスまで様々な種類のマウスを販売しています。
サンワサプライの特徴は、なんといっても価格が安いこと。型落ちのマウスの中には1,000円以下で買えるマウスもあり、無難に使える安価なマウスが欲しい人におすすめです。
ただし、サンワサプライのマウスはゲーミングマウスを発売していません。ゲーミングマウスを選ぶなら、LogicoolやRazerなどのゲーミングマウス専門のブランドを持つメーカーの方がおすすめです。
とにかく特別な機能はいらなくて、無難に使えるマウスがいいという方はサンワサプライがコスパ良し!
Razer
Razerは、アメリカのカリフォルニア州とシンガポールの2カ所に拠点を置くメーカーです。
Razerの特徴は、ゲーム向けに特化していること。精度が高いセンサーや、入力遅延が少ないクリックスイッチを搭載するするなど、FPSなどのゲームで有利に戦える仕組みを備えています。
ただし、Razerのマウスは価格がやや高いことが難点です。2台以上のパソコンで使いまわせるマルチペアリング機能を搭載しているマウスも少ないため、複数台のパソコンで使いまわす用途には向いていません。
以前、RazerのNagaを使っていました。センサーやスイッチの入力遅延が少ないので、ゲーミングマウスをお探しの人におすすめのメーカーです!
マウスの選び方まとめ
マウスを選び方に迷ったときは、以下の3つの基準で選ぶことが大切です。
- 安定性をとるなら有線。ワイヤレスは無線2.4GHzなら設定不要で使える
- マウス本体の大きさは、あなたの手の大きさに合わせて選ぶ
- マウスの読み取り方式は光学式かブルーLEDだと製品数が多くておすすめ
この3つの問題を避ければ、ほかの機能は目的に合わせて選べば失敗することはありません。
しかしマウス本体の大きさや使い心地など、実際に触ってみないと判断できないことも少なくありません。そういったお悩みを解決するために、本サイトでは各種マウスのレビューを行っています。
以下のリンクよりマウスのレビューが見れるので、ぜひ参考にしてください。