マウスの読み取り方式の欄に「光学式」や「ブルーLED」といった文字を目にしたことはありませんか?「マウスの読み取り方式って、それぞれ何が違うの?」と考えてしまいますよね。
結論から言うと、マウスは読み取り方式によってマウスカーソルが動かなくなったり、マウスカーソルが飛んでいったりします。
たとえば光学式のマウスは、透明なガラス面やツヤツヤした光沢がある机が苦手といった特質があります。そのため、読み取り方式によってはマウスパッドを併用しなければならない事態になってしまうのです。
そこで今回は、
- マウスの読み取り方式って何?
- マウスの読み取り方式の違いを比較
- それぞれの読み取り方式で向いている場所・向いていない場所
といった内容を解説します。
マウスの読み取り方式とは
マウスの読み取り方式とは、マウスを動かしたときに、どれだけ動いたかをパソコンに教えてくれるセンサーのことです。
マウスの読み取り方式は大きく分けて4種類あり、それぞれに以下のような特徴があります。
- レーザー式:基本的にどんな素材の上でも使えるセンサー。マウスを持ち上げたときにカーソルが動くことがある
- IRセンサー式:省電力でワイヤレスマウスに向いているセンサー。光沢や透明な素材の上では読み取りにくい
- 光学式:精度が高いセンサー。光沢のある素材や透明な素材の上では読み取りにくい
- ブルーLED式:最も場所を選びにくいセンサー。エレコム、サンワサプライ、バッファローのマウスに多い
それぞれ大きく異なるのが、マウスの読み取り方式によってマウスカーソルを動かせる場所と動かしにくい場所があることです。
たとえば、光学式マウスは光沢のある素材や透明なガラスの上では正常にマウスカーソルが動かないことがあり、マウスの読み取り方式ごとに苦手な場所があります。
マウスカーソルが動かなくなったり、マウスの動きがカクカクしたり、さまざまな症状が出てしまう可能性があるため、マウスを使う場所に合わせて選ばなければいけません。
マウスの読み取り方式の違いを比較
マウスのセンサーが読み取れる素材については、以下のように異なります。
商品 | ガラス面 | ツヤツヤした光沢面 | 白い机 | 木目の机 | 布 |
---|---|---|---|---|---|
レーザー | △ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
IRセンサー | × | × | △ | 〇 | 〇 |
光学式 | × | × | × | 〇 | 〇 |
ブルーLED | 〇 | × | 〇 | 〇 | 〇 |
マウスの読み取り方式の特徴
レーザー式マウスの特徴
項目 | 説明 |
---|---|
メリット | 読み取れる素材が多く、マウスパッドが要らない 持ち運んで様々な場所で使いたい人におすすめ |
デメリット | マウスを持ち上げるとカーソルが動くことがある マウスを置き直すときはやや高く上げないといけない |
レーザー式は、底面のセンサーが無色のマウスです。
ツヤツヤした光沢のある机や、木目の机でもマウスカーソルが動くため、ダイニングテーブルで仕事をするシーンや、カフェでマウスを使いたいシーンで活躍します。
ただしマウスを持ち上げる高さが低いと、マウスカーソルが動くことがあるのがデメリット。マウスを置き直すときはマウス本体をいちいち高く上げないといけなくなるため、操作性にややイライラすることがあるかもしれません。
IRセンサー式マウスの特徴
項目 | 説明 |
---|---|
メリット | 省電力で電池持ちが良い ワイヤレスマウスの電池交換の回数を減らせる |
デメリット | 製品数がやや少なめ |
IRセンサー式は、底面のセンサーが無色のマウスです。
ほかの読み取り方式よりも省電力なのが特徴で、ワイヤレスマウスにおすすめです。
マウスによっては2年半ほど電池の交換をしなくていいものもあるくらい電池持ちが良く、ワイヤレスマウスの電池の交換回数を減らせるメリットがあります。
ただし、現在の主流がブルーLEDや光学式のマウスになっています。IRセンサー式のマウスの数が少なくなってきており、さまざまなバリエーションのマウスを選びにくいといったデメリットもあります。
光学式マウスの特徴
項目 | 説明 |
---|---|
メリット | 製品数が多い ゲーム目的や細かい作業が必要なシーンでおすすめ |
デメリット | 透明なガラス面や光沢がある面が苦手 光学式が苦手な場所では、なるべくマウスパッドを使った方が良い |
光学式マウスは、底面が赤色に光るマウスです。ゲーミングマウスでオプティカルセンサーと書かれているものも光学式に含まれます。
主にLogicoolや、Razerなどのゲーミングマウスを発売しているメーカーで採用されている読み取り方式です。
光学式マウスの大きな特長は、正確に動くこと。FPSゲームで敵の位置を正確に狙いを定めやすくなるため、ゲーミングマウスによく使われています。ほかにもイラストや写真の編集、CADなどの細かい作業が必要なシーンで役立ちます。
ただし光学式マウスは、透明なガラス面や光沢がある面の読み取りが苦手です。こうした素材の上でマウスを使いたいときはマウスパッドを使うか、ブルーLED式のマウスの方が良いでしょう。
ブルーLED式マウスの特徴
項目 | 説明 |
---|---|
メリット | 読み取れる素材が多く、マウスパッドが要らない 持ち運んで様々な場所で使いたい人におすすめ |
デメリット | マウスを持ち上げるとカーソルが動くことがある マウスを置き直すときはやや高く上げないといけない |
ブルーLED式マウスは、底面のセンサーが青色に光るマウスです。4つのセンサーの中でも、素材を選びにくいセンサーです。
ブルーLED式マウスは、机や布の上でも読み取れるため、マウスが操作しにくい場所が少ないのがメリット。素材を選びにくいので、マウスパッドを使わずにマウスを使いたい人におすすめです。
ブルーLED式マウスは、エレコム、サンワサプライ、バッファローに多く、選ぶなら主にこの3つのメーカーの中から選ぶことになります。
マウスの読み取り方式は結局どれがおすすめ?
マウスのセンサーは、光学式かブルーLED式がおすすめです。
マウスは光学式やブルーLED式が主流となっており、価格が安いマウスや手のサイズから選べるマウスなど、様々な製品を選べます。
IRセンサーやレーザー式はどうしても製品数が少なく、選べる範囲が狭くなってしまいます。たとえばLogicoolでレーザー式を採用しているのは、5,000円以上する価格のマウスしかありません。エレコムのマウスも、ほとんどがブルーLEDのマウスになりました。
そのため、仕事やネットサーフィンをするような普段使いならブルーLED、ゲームや画像編集、動画編集などの細かい動きを要求されるようなシーンなら、光学式マウスを選ぶのがおすすめです。