「ポモドーロテクニックって本当に効果があるの?」、「ポモドーロテクニックをやっているとだんだん疲れてくる」と、悩んでいませんか?
ポモドーロテクニックとは、仕事や勉強を25分間続け、5分間休憩するサイクルを繰り返す時間術です。
仕事や勉強が中断する要素を減らすことで、集中力が向上する効果や、目標達成までのモチベーションアップの効果があると言われています。
しかし、ポモドーロテクニックは、正しい知識で行わなければ必ず効果が出るとは限りません。ポモドーロテクニックの正しいやり方を知らないまま続けると、自分が慣れていない状況になって疲労につながってしまいます。
そこで今回は、ポモドーロテクニックの効果が実感できない理由や、上手に活用するためのアイデアについて解説します。
ポモドーロテクニックとは?
ポモドーロテクニックとは、作業時間を25分、5分間の休憩時間を繰り返して集中力を高めるテクニックです。
このテクニックは、一定のリズムで作業を進めることで、集中力と生産性を高められるとして有名になっています。
ポモドーロテクニックについては、以下の記事で詳しく解説しています。もっと詳しく知りたい方はリンクをクリック!
ポモドーロテクニックの効果が実感できない理由
ポモドーロテクニックが誰にでも合うわけではありません。人によっては、ポモドーロテクニックの効果が実感できないと感じることがあります。
集中できない原因が自分ではないことも多いので、理由をつきとめて上手に活用できるアイデアを見つけていきましょう。
1)ポモドーロテクニックのやり方が間違っている
ポモドーロテクニックは、単純なように見えて、実は奥が深いテクニックです。
25分間集中して作業し、5分間休憩する、という基本的なルールを守っていても、作業が中断してしまっては意味がありません。
また、25分では短すぎると感じる場合は、時間の変更を検討するのもおすすめです。長時間集中する方が得意という人は52分作業し、17分休憩するサイクルの方が合っているかもしれません。
2)周りの環境が合っていない
ポモドーロテクニックは、集中できる環境で行うことが大切です。
25分の作業時間と5分の休憩を1回のサイクルとするため、周りの音がうるさい場所や、ゲームやスマホなどの誘惑物が多すぎる場所、作業中に電話やチャットで通知が鳴る状況などは避けましょう。
どうしても集中できない場所で作業する場合は、図書館や自習室、カフェなど、集中できる環境を整えることも検討してください。
3)段取りを決めていない
効果的にポモドーロテクニックを活用するには、事前に何をするか段取りを決めましょう。
たとえば、必要な道具が揃っていない状態でポモドーロテクニックを始めると、必要な道具を探す時間だけで1ポモドーロが終わってしまいます。
段取りが漠然としていると、モチベーションが保てず、ポモドーロテクニックの効果を実感しにくくなってしまいます。
4)スマホが近くにある
ポモドーロテクニックが効果的にできない方法の中には、スマホを近くに置いているのも原因の一つになっている可能性があります。
2017年の北海道大学の研究によると、スマホを触っていなくても近くにスマホを置いているだけで注意を損なってしまうという結果が出ています。
実際に電話やLINEの通知、XやInstagramなどのSNSの通知も気になってしまう場合は、通知を切るほか、電源を切ったりほかの場所に置く工夫をしましょう。
なるべく、誘惑の原因になるものは、スマホなどは遠くに置きましょう。
もしどうしてもスマホを触ってしまう場合は、デジタルデトックスもおすすめです。
ポモドーロテクニックを上手に活用するアイデア
ポモドーロテクニックを始めても、なかなか効果を感じられない人もいるかもしれません。
しかし、ポモドーロテクニックが上手くいかない場合は、やり方を工夫することで劇的に改善される可能性があります。
そこで、仕事や勉強を効率的に行うための、アイデアを見ていきましょう。
1)1日何回までやるか決める
ポモドーロテクニックを取り入れた直後は、慣れるまで1日に何回やるか決めてからやってみましょう。
ポモドーロテクニックを実践して間もないうちは、タイマーの制限時間を気にしてしまったり、結果につながるのか不安になってしまったり、追い立てられている気持ちになってしまいます。
まずは、1日に取り組むポモドーロの回数を決めてみましょう。勤務時間が8時間であれば、10~16回ポモドーロテクニックを繰り返すなど、無理のないペースで続けることが大切です。
2)ポモドーロ中に行う作業や勉強範囲をリストに書く
ポモドーロテクニックを始める前に、仕事でやるべきことや勉強範囲をリストアップしましょう。
いきなり作業に取りかかるよりも、落ち着いて以下の準備をしてからポモドーロテクニックに取りかかるのがおすすめです。
- 仕事をする手順をToDoリストや紙に書く
- 作業に必要なパソコンや、ファイルなどをわかりやすい場所に移動する
- 仕事の優先順位を決める
特に1日にポモドーロテクニックを何回やるか決めている状態なら、限られた時間で何をすべきかが明確になり、集中力を高められるでしょう。
3)5~7ポモドーロかかる作業は分割する
1つのタスクで5~7ポモドーロ以上かかる場合は、タスクを分割することをおすすめします。
あまりにも長い間同じ作業に集中していると、途中で飽きてしまったり、疲れてしまったり、作業が続かなくなってしまいます。
小さなタスクに分割することで、達成感が得やすくなり、モチベーションを維持できます。
4)1ポモドーロに満たない作業は組み合わせる
逆に、1ポモドーロに満たない小さなタスクは、いくつかのタスクを組み合わせて1つのポモドーロにすると効率的です。
仕事を細分化しすぎてしまって、どれから手を付けていいかわからないときも、似たようなタスクを1回のポモドーロ中にこなしていくといいでしょう。
5)時間のサイクルを変更して作業時間52分、休憩時間17分にする
作業時間が25分だと短すぎると感じる場合は、作業時間を52分、休憩時間を17分にして作業してみましょう。
Julia Gifford氏の研究によると、時間追跡アプリの「DeskTime」を使った実験で、生産性が高かったのは52分仕事をして、17分休憩のためにデスクを離れるパターンだったと言われています。
特に「作業時間が25分では集中力が高まってきたころにポモドーロタイマーが終わってしまう…」という人は、時間を変更することも検討しましょう。
6)1日の内容を振り返る
1日の終わりに、今日のポモドーロテクニックを使った回数や、終わらせた内容を振り返ってみましょう。
集中できた時間帯や、集中できなかった時間帯などを記録することで、自分の集中力の傾向を把握することができます。
7)タイマーは残り時間が表示されるものや音が鳴るものを使うこと
ポモドーロテクニックは、残り時間が表示されるものや、音が鳴るタイマーを使うのがおすすめです。
残り時間が減っていく様子が見れることで、時間が有限であることを意識できるため、集中しなければならないという意識が高まります。
制限時間までに目標を達成できたときの成功体験も積み重ねられるのでおすすめです。
残り時間を視覚的に表示できるタイマーは、以下の記事で紹介しているタイマーがおすすめです!ぜひ参考にしてください。
8)スマホの電源を切るか、遠くに置く
近くにスマホを置いている場合は、電源を切ったりほかの場所に置く工夫をしましょう。
ポモドーロテクニックで作業している時間は、なるべく中断しない方が良いとされています。
スマホの電話着信やLINEの通知、XやInstagramなどのSNSの通知も気になってしまう場合は、通知機能を切ることを検討しましょう。
どうしてもスマホが手元にないと不安な場合や、通話に出なければいけないときは、スマホの触りすぎを防止する「タイムロッキングコンテナ」を買うのもおすすめです。
ポモドーロテクニックをさらに効果的にするためのテクニック
ポモドーロテクニックを続けられない人は、さまざまなツールやアプリも活用してみましょう。
昨今は、YouTubeでポモドーロテクニックを活用した作業用動画が投稿されています。
また、iPhoneやAndroidでも、ポモドーロテクニックのほか、習慣化に役立つアプリもダウンロードできるので、積極的に活用していきましょう!
1)YouTubeでStudy With meタグの動画を見る
YouTubeで投稿されている動画の中には、「Study With me」というタグの動画が投稿されています。
Study With meタグの動画は、一緒に勉強しているような雰囲気を味わえる動画です。25分+5分のほか、50分+10分の動画などもあり、自分にぴったりの時間を選んで再生することも可能です。
他人が集中して作業している様子を見ることで、自分も集中しやすくなりますよ。
まるで図書館で一緒に勉強しているような感覚になり、モチベーション維持に役立ちます。
2)ハビットトラッカーを使う
ハビットトラッカーは、習慣化したい行動を可視化するためのツールです。
シンプルな表とペンがあればすぐに始めることができ、行動目標や進捗状況を確認しやすい効果があります。
ポモドーロテクニックの進捗を記録することで、達成感を味わえ、継続的なモチベーションにつながります。
3)ポモドーロアプリを活用する
ポモドーロテクニック専用のアプリを使うことで、タイマー設定や記録などが自動化され、より効率的に学習を進めることができます。
ポモドーロテクニックの効果まとめ
ポモドーロテクニックは、使い方次第で非常に効果的な時間管理術です。
この記事で紹介したステップを参考に、自分にあったポモドーロテクニックを見つけて、ぜひ実践してみてください。