IT系ライターのばぶです。
自宅はまだしも、カフェやコワーキングスペースでテレワークすると、やっぱりマウスの音って気になるよね。
今回はELECOMがテレワークに推す薄型静音マウスSlint(M-TM10BB)をじっくり眺めてみたよ。
ワイヤレスマウスといえば、「使いやすい」「静か」「持ち運びやすい」の3つがそろってるマウスを選びたくなりますよね。
しかしリビングのダイニングテーブルで仕事をする人や、カフェやコワーキングスペースで仕事する人は、頻繁に周辺機器を片付けることになると、「さっと片付けられて運びやすい」点も割と大きいポイントになるのでは。
今回紹介するELECOM Slint(M-TM10BB)は、「使いやすい」「静か」「持ち運びやすい」の三拍子そろったBluetoothマウス。しかもソフトレザーの収納ポーチ付きで、持ち運びまで最強なんですよね。
値段が2,000円以下なのに、機能がもりもりのSlint(M-TM10BB)を徹底レビューしていきます。
メリット | デメリット |
---|---|
Bluetoothでさまざまな端末と接続できる 軽くて薄型だから持ち運びしやすい 静音マウスだから、クリック音が気にならない 4つあるボタンの割り当てを自由に変更可能 携帯用ポーチが同梱されている | 手が大きい人は向かない 底面のスイッチが誤操作しやすい位置にある 電池残量の確認ができない 底面パネルが外れやすい 携帯用ポーチが少し小さめ |
ELECOM Slint(M-TM10BB)の外観と同梱品
項目 | スペック |
---|---|
製品名 | ELECOM Slint(M-TM10BB)(公式) |
接続タイプ | Bluetooth 4.2 Class2 / profile:HOGP(HID Over GATT Profile) |
マルチペアリング | 非対応 |
重量 | 66.0g(電池入)/実測値:66.2g |
大きさ | 公称値:縦:103.8mm/横:55.5mm/厚み:28.0mm 実測値:縦:103.9mm/横:55.9mm/厚み:27.8mm |
静音 | ○ |
電池 | 単3/1本 連続動作時間:307時間/連続待機時間:833日/想定電池使用期間596日 |
メーカー保証 | 6カ月 |
DPI | 公称値:1600DPI |
ボタン数 | 4 |
互換性のあるOS | Windows®/macOS/Android/iOS・iPadOS |
カラー | ●ブラック ●ブルー ●グレー ●ピンク ●レッド ○ホワイト |
ELECOMのSlint(M-TM10BB)は、ざっくり言うと持ち運びに優れたカラーバリエーションが豊富なワイヤレスマウスです。
重量が66gと非常に軽いのが特徴で、マウスを収納するポーチも同梱されています。
ポーチに入れておけば、カバンの中で電源スイッチがオンになってしまったり、誤操作が起きてしまったりする心配がありません。
接続方式はBluetoothで、Bluetoothに対応しているスマホはもちろん、MacBookやSurfaceでも使えます。
USBポートに挿入するBluetoothレシーバーが同梱されており、Bluetoothに対応していないデスクトップパソコンやノートパソコンにも使えます。
ELECOMのSlintには3種類あり、似たような機能が搭載されているため以下の表で比較しました。
M-TM10BB (本レビュー) | M-TM15BBGM/EC | M-TM15BB | |
---|---|---|---|
接続方式 | Bluetooth | Bluetooth | Bluetooth |
大きさ | Mサイズ | Mサイズ | Mサイズ |
電源 | 乾電池 単3/1本 | 充電池 | 充電池 |
ボタンカスタマイズ | 可能 | 可能 | 可能 |
静音性 | 有り | 有り | 有り |
2台以上の端末接続 | 不可 | 可能 | 可能 |
カラー | ●ブラック ●ブルー ●グレー ●ピンク ●レッド ○ホワイト | ●ガンメタリック | ●ブラック ●ブルー ●ピンク ○ホワイト |
対応OS | Windows macOS Android iOS・iPadOS | Windows macOS Android iOS・iPadOS ChromeOS | Windows macOS Android iOS・iPadOS ChromeOS |
今回レビューしているM-TM10BBは、機能がシンプルにまとまっている機種です。
なんといっても一番の特徴はカラーバリエーションが豊富なこと。
6色のカラーバリエーションがあり、周辺機器を同じ色で揃えたい人にとっては選択肢が多いのが魅力ですね。
ELECOM Slint(M-TM10BB)の外観
ELECOM Slint(M-TM10BB)は、卵型で薄型のコロンとしていて持ちやすいカタチをしています。
左右対称の形で左利きの人でも使えるように対応しています。
大きさの公称値を見るとS~Mサイズに分類されるマウス。つまみ持ちやつかみ持ちをする人に向いているでしょう。
まずは実測してみました。
公称値と大体誤差の範囲ですね。
マウス本体はマットな仕上がり。側面はつるっとした感触ですが、肌触りが良いマウスです。汗っかきな私でも滑らず使えそうです。
ELECOM M-TM10BB Slintの同梱品
logicool M185には、以下が同梱されています。
- マウス本体
- 単3電池1本(ケースに付属)
- ソフトレザーポーチ
- Bluetooth接続ガイド
最初から単3電池が1本付属しているので、別途電池を買う必要はありません。
Bluetoothの簡単な接続マニュアルは、ケースの内側にあります。急にシンプル。
と思ったら、詳しいマニュアルはペーパーレスだそうです。リンク先のPDFには、設定方法などがかなり細かく書かれてます。
ELECOM Slint(M-TM10BB)の類似製品との比較
静音性やカスタマイズが魅力のSlint(M-TM10BB)。
機能と外観が似ているLogicool PEBBLE M350と比較してみました。
外観を比較:ELECOM Slint(M-TM10BB) vs Logicool PEBBLE M350
LogicoolのPEBBLE M350と並べてみると、以下のような感じです。
形状を比較すると以下のような結果となりました。
- 縦と横の幅:PEBBLE M350が若干大きい。M-TM10BB Slintのほうが小ぶりなサイズ
- 厚み:PEBBLE M350のほうが2mm薄め。M-TM10BB Slintは手首に向けて盛り上がっている形状
- 重さ:M-TM10BB Slintのほうが10gほど軽い設計
Logicoolは海外の人の手のサイズ向けに作られているのでやや大きめです。
一方ELECOMのマウスは、日本人の手の大きさに合わせて作られているので、やや小さめ。
重心が安定しているマウスが好みならPEBBLE M350。持ちやすさを重視するならM-TM10BB Slintが良いでしょう。
PEBBLE M350は以下にレビューを書いているので、ぜひ参考にしてください。
静音性の比較:Slint(M-TM10BB) vs PEBBLE M350
Slint(M-TM10BB)は静音マウスです。かなり静かなクリック音が特徴で、4ボタンすべてカチカチ音が気になるようなことはありません。
同じく静音性が特徴の、PEBBLE M350と比較してみました。
ELECOM Slint(M-TM10BB)
さすが静音をうたうだけあって、かなり静かです。4つ目のボタンもクリック感はしっかりありながら音は控えめ。
若干ふんわりしたクリック感ながら、静音マウスなら普通かなという感じです。
Logicool PEBBLE M350
PEBBLE M350もかなり静かですね。静音性では、若干PEBBLE M350のほうが静音かな?という印象ですが、普通のマウスに比べたらどちらも静かなので誤差の範囲といったところ。
ボタンカスタマイズを比較:ELECOM Slint(M-TM10BB) vs LOGICOOL PEBBLE M350
ELECOMのマウスは、エレコム マウスアシスタントでショートカットの割り当てができます。
エレコム マウスアシスタントは、ELECOMのマウスならほとんどのモデルに対応しているのが魅力。大体のマウスがボタンのカスタマイズで自分向けに調整できるのは強いですね。
Slint(M-TM10BB)はホイールボタンのそばに4つ目のボタンがあります。デフォルトではブラウザのページを戻るショートカットが設定されていますが、カスタマイズが可能です。
ショートカットの内容までカスタマイズできませんが、事務作業をするときに必要なものは大体そろってますね。
ただし、ボタンのカスタマイズはできますが、電池残量はわかりません…。
一方、LogicoolのボタンカスタマイズができるLogi Options+は、約3,000円以上のマウスでしか対応していません。ボタン割り当てができるボタンは限られており、設定できるアクションも細かなカスタマイズはできません。
しかし、SmartActionを使うと1クリックで複雑なマクロを実行できるほか、マウスの電池残量を確認できます。
価格面を考えると、ボタンカスタマイズをするなら、価格面を考えるとELECOMの方が優秀です。
今回比較したM-TM10BBとPEBBLE M350について、機能を以下の表でまとめてみました。
Slint(M-TM10BB) | PEBBLE M350 | |
---|---|---|
接続方式 | Bluetooth | LogiBolt USB UNIFYING | Bluetooth
静音性 | 静音性あり | 静音性あり |
電池持ち | 単3/1本 約19.8カ月 | 単3/1本 18カ月 |
カラー | ブラック/ブルー/グレー/ピンク/レッド/ホワイト | オフホワイト/ブルーベリー/ローズ/ラベンダー/グレージュ |
ボタンカスタマイズ | エレコムマウスアシスタント | 4ボタンLogi Options+ | 1ボタン
価格(税込) | 3,180円 | 3,300円 |
ELECOM Slint(M-TM10BB)の特徴
Slint(M-TM10BB)の特徴は、以下の3つです。
Slint(M-TM10BB)の3つの特徴
- 60g台の薄型軽量ボディで持ち歩き楽々
- 高級感があるポーチが同梱されている
- 3ボタン+1ボタンの4ボタン構成でカスタマイズ可能
- 色展開が豊富で、男性も使いやすい色が多い
60g台の薄型軽量ボディで持ち歩き楽々
Slint(M-TM10BB)は電池込みで公称値66.0gです。はたして実測値は…
電池の個体差もあるので、じゅうぶん公称値の誤差範囲内ですね。
ロジクールのマウスも大分軽量だなと思ったけど、60g台はなかなか驚きます。ヤクルト1本より軽いみたいです。
高級感があるポーチが同梱されている
Slint(M-TM10BB)には、ソフトレザー製のポーチがついてきます。
持ち運びを前提にしているモデルだけあって、カバンの中に入れることを想定しているのでしょうか。
糸のほつれがなく、高級感があるしっかりとした作りになっています!
ソフトレザーとは天然皮革に近い質感の合成皮革で、万が一コーヒーなどの飲み物をこぼしてしまっても汚れを拭き取れます。
同梱のポーチはマウス本体の色と、縫製の糸の色がセットになっていて、オシャレで高級感がありますね。マウスのカラーによって異なるので、以下に一覧にしました。
ポーチのカラーバリエーション
- ●ブラック ポーチ本体:黒 / 縫製の糸:黒
- ●ブルー ポーチ本体:ネイビー / 縫製の糸:ネイビー
- ●グレー ポーチ本体:ネイビー / 縫製の糸:グレー
- ●ピンク ポーチ本体:ベージュ / 縫製の糸:ピンク
- ●レッド ポーチ本体:黒 / 縫製の糸:赤
- ○ホワイト ポーチ本体:ベージュ / 縫製の糸:白
ポーチはブラック、ブルー、ホワイトの3色展開。落ち着いた色合いで、ビジネスシーンでも浮かないテクスチャがいい感じです。
4ボタン構成でさらにカスタマイズ可能
Slint(M-TM10BB)は、クリック・右クリック・マウスホイールにさらに1ボタン追加された+4ボタン構成です。
マウスホイールのすぐそばにあるボタンは、標準ではブラウザの戻るボタンとして設定されています。
くいっと曲った矢印がついているのでわかりやすいですね。
カスタマイズ性で紹介した通り、エレコム マウスアシスタントという公式アプリを使用すると、4つのボタンの割り当てをすべてカスタマイズできます。
LogicoolのLogi Options+の場合は割り当てを変更できるボタンが限られていたので、これはかなりの自由度ですね。
色展開が多い
Slint(M-TM10BB)は、事務用のマウスにしては珍しく6色展開で販売されています。
ブラックやブルー、グレーは男性が使っても違和感がない落ち着いた色合い。ピンク、ホワイト、レッドもあり、パステルカラーや濃いめの色も展開されています。
周辺機器を同じ色で揃えたい人や、インテリアの邪魔にならない色にしたいという方にもおすすめです。
ライバル機種のPEBBLE M350も6色展開で意識したのかな…というところはあります。
逆にPEBBLE M350はポップカラーの可愛いラインで、ちょっとビジネスシーンで使うには辛い色が多いですね。
付属のポーチの色展開的にも、今回紹介したピンクを除くと男性ユーザーも視野に入れているのかなという印象。
個人的に赤がなかなかいい色だから、ワインレッドのポーチがあったら買ってたかな!
ELECOM Slint(M-TM10BB)の気になる点
手頃な価格で薄型、さらにカスタマイズも多機能なSlint(M-TM10BB)。しかし、気になる点もあります。
- 新品のポーチにマウスを入れるとぎちぎちする
- 底面の電源スイッチが誤動作しやすい位置にある
- 底面パネルがはずれやすい
新品のポーチにマウスを入れるとぎちぎちする
同梱されているポーチに高級感はあるんですが、マウスを押し込むとかなりギッチギチ…。
ぐいっとポーチの口を開いて、マウスのお尻からぐいぐい押し込んでいきます。ぎゅっぎゅ…
ギチッ……
全部収まったけど、かなりギチギチ。いずれ皮が伸びて形に馴染むのかなとは思いますが、使い始めは「このキツさにこのサイズを突っ込んでいいのか…?」って不安になります。
入るには入るんですが、奥が無理矢理広げられてる感じ。ポーチの表面にマウスの形がくっきり浮かんで見えて、「これ、本当に大丈夫…?」って思うのも致し方なし。
そのうちマウスの形に馴染んだらスムーズに出し入れできそうです。
マウス底面のスイッチが誤作動したり、結構取れやすい電池カバーがぽろりしたりしないように、ポーチがあるのは助かります。
別にポーチいらないかな…という人には、ポーチなしも発売されています。
電源スイッチが誤操作しやすい位置にある
Slint(M-TM10BB)は、いつの間にか電源スイッチが入っていて電池が切れるトラブルが起きてしまいそうな構造をしています。
以下のように底面に電源スイッチがあり、カバンに投げ込んだら布地に引っかかってしまいそうです。
せめてスイッチが丸く引っ掛かりにくい構造ならいいんですが、ご覧の通り角がしっかりとしてぷちっと存在感のあるスイッチ。
知らないうちに電源スイッチがオンになっているのは、ワイヤレスマウスを持ち運びするときによくあるトラブルですが、M-TM10BBもちょっとその点が気になります。
底面パネルがはずれやすい
個体差かもしれませんが、底面パネルがぽこっと簡単に取れてしまうんですよね。
底面パネルをはずすと単3電池と、別売りのBluetoothレシーバーを格納する穴が付いています。
そのため、ポーチなしでカバンに入れると、多分ほぼ確実に「いつの間にか底面パネルが取れていた…」ということになりそうです。
電池とBluetoothレシーバーが行方不明になるのが心配な方は、充電池タイプのSlintを選ぶのがおすすめです。
ELECOM Slint(M-TM10BB)はこんな人におすすめ
Slint(M-TM10BB)は、カラーバリエーションが豊富で持ち歩きしたいマウスを探している人におすすめのマウスです。
薄くて軽いボディを収納する専用ポーチがあるので、持ち運びに便利です。
4ボタンなので、ホイールのボタンと追加ボタンをカスタマイズして、事務作業を効率化したい人にも向いています。
2,000円以下で買えるマウスとしては、4ボタンで全ボタン割り当てが可能な優秀さは捨てがたいですね。Bluetooth接続なので、大概のBluetooth対応機器とつなげます。
S~Mサイズに分類されるマウスです。日本人女性の平均的な手の大きさにあうマウスですが、つまみ持ちの男性も快適に使える大きさですね。
適切なマウスを選ぶための手のサイズの測り方
手に合った適切なマウスを選ぶためには、まず自分の手の大きさを知る必要があります。
カナダのオンタリオ労働者労働衛生診療所のデータを元に、手の大きさとマウスの関係を見ていきましょう。
手のサイズ | マウスの分類 | マウスの縦サイズ |
---|---|---|
160mm未満 | XS | 113mm未満 |
160~172.7mm | S | ~113mm |
172.8~195.7mm | M | ~122.5mm |
195.7~213.5mm | L | ~127.8mm |
213.6以上 | XL | 127.8mm~ |
人工知能研究センターの調査によると、日本人の成人男性の中央値は182.9mm、成人女性は169.1mmです。
平均的な大きさで選ぶ場合、男性はM、女性はSのマウスを選べば大体手にあいます。
※河内まき子、2012:AIST日本人の手の寸法データ。https://www.airc.aist.go.jp/dhrt/hand/index.html
ELECOM Slint(M-TM10BB)を買うならここ!
Slint(M-TM10BB)は、ELECOM公式サイトで3,180円(税込)となっています。公式サイトは2,200円以上で送料無料なので、つまり他のネットショップでも送料込みで3,180円以下ならお買い得です。
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薄くて軽くて静かで、さらに4ボタンで全ボタン割り当てのカスタマイズまでできちゃうSlint(M-TM10BB)。
電池残量がわからないなど気になる点はあるものの、普段使いから持ち歩き用までいろんな使い方ができそうです。
2,000円以下で良さそうなマウスが欲しい!という人にはめちゃくちゃおすすめです!