こんにちは、ガジェットライターのばぶです。
「Logicoolの接続方法や独自機能が色々あって、どれを選べばいいのかわからない」と悩んでいませんか?
Logicoolのマウスは高性能ですが、接続方法にBluetoothやLogiBoltなどのさまざまな種類があります。基本機能がついていればいいやと適当に選ぶと、パソコンに接続できません。
そのため、この記事では事前にLogicoolのマウスの接続方法や選び方を知っておきたいという人のためにLogicoolのおすすめマウスについて解説します。
実際にマウスを購入した経験を元に、価格帯別にどんな機能がついているかも解説しているので、ぜひ参考にしてください。
Logicool(ロジクール)とは?Logitech(ロジテック)との違いは?
Logicool(ロジクール)はスイスに拠点を置くメーカーです。オフィス向けとゲーミング向けのマウスやキーボード、その他パソコン周辺機器を開発しています。
本当はLogitechという名前の会社ですが、日本には先にロジテック株式会社という企業が存在していたため、日本法人はLogicoolになりました。
Logicoolは専用アプリLogi Options+によるボタン割り当てやカスタマイズ、2台のPC間でシームレスにファイル移動ができるFlowなど、ほかのメーカーと比べて多機能なマウスが魅力です。
高性能で多機能なキーボードやマウスが魅力のLogicoolですが、独自開発の接続方法が多数あって非常にややこしいという難点があります。
しかし困ったことに、海外メーカーあるあるで公式サイトがめちゃくちゃ見難いのです。
機能の一覧表がなかったり、対応表やリストがなかったり、マウスによって項目が違ったり。
おまけにLogicoolの日本語のページにはないけど、Logitechを探すと英語で解説動画があったり…。
そこで、自分にあうマウスを選ぶには、Logicoolの特徴や独自機能、選び方のポイントを知っておく必要があります。
Logicoolのマウスの選び方と4つのポイント
Logicoolのマウスにはさまざまな機種があり、マウスに搭載されている機能もサイズも、カスタマイズできる範囲も多種多様です。
さらにUnifyingやLogiBoltのような独自無線規格もあるため、適当に選ぶと「あの機能が使えない!」「思ってたんと違う…」になりがちです。
そこで、Logicoolのマウスを選ぶときは以下の3つのポイントに注目すると、失敗しにくくなります。
- パソコンなどのデバイスとの接続方法
- 手の大きさや持ち方によるマウスの持ちやすさ
- マウス本体の重さ
- マウスの読み取り方式
Logicoolマウスの無線接続方法はBluetooth、Unifying、LogiBolt、LIGHTSPEEDの4種類
ロジクールのマウスには、4種類の接続方法があります。お使いのパソコン環境によっては、一部の接続方法が利用できません。
またLogiBoltはレシーバーが別売りになっており、付属しないマウスもあります。
購入したはいいものの、「レシーバーがなくてLogiBoltでペアリングができない」というケースがある点に注意してください。
パソコンがBluetoothに対応している場合はBluetooth接続、対応していない場合やFlowが使いたい場合はLogiBolt、ゲームで使う場合はLIGHTSPEEDがおすすめです。
接続方式 | 専用レシーバー 接続台数 | 特徴 |
Bluetooth | Bluetooth内蔵でなければ必要 最大7台(実用は3~4台) | スマホやタブレットでおなじみの接続方式。パソコンにBluetoothが内臓されていれば使用できる。内蔵されていない場合もBluetoothレシーバーを使えば接続可能。 |
Unifying | Unifyingレシーバー 最大6台 | Logicool独自の無線規格で、LogiBoltが出る前の主流だった接続方式。現在は対応している機器が少なくなり、LogiBolt対応製品の方が多くなった。 |
LogiBolt | LogiBoltレシーバー 最大6台 | Bluetooth技術をベースにした、Logicool独自の無線規格。マウスに同梱もしくは別売りされているLogiBoltレシーバーが必要。レシーバーだけ故障した場合でも、2年保証がついている。 LogiBolt対応機種はBluetoothにも対応している。 一部のマウスではFlow技術が利用できる。 |
LIGHTSPEED | LIGHTSPEEDレシーバー 基本1台 | ロジクールのゲーミングマウスに採用されている接続方式。有線よりも遅延が少ないため、FPSゲームなどの正確性と素早さが求められるゲームに役立つ。Logicool G HUBを使うことで2台までつなげるが基本は1台。 |
Unifyingは現在は新しく発売されることもなくなっているので、どうしても使いたい理由がない限りLogiBolt対応機種の方が良いでしょう。
手の大きさや持ち方によるマウスの持ちやすさから選ぶ
マウスの大きさや持ちやすさは、使いやすさだけでなく、肩こりや手首の負担軽減につながるので軽視できません。
使いにくいマウスを無理に使い続けた結果、私もおたよりさんも腱鞘炎になってしまったことがあるよ…。
Logicoolのマウスを選ぶときには、特にマウス本体の大きさを重視しましょう。Logicoolは海外のメーカーなので、日本メーカーのマウスに比べると大きめに設計されています。
Logicoolの分類でSサイズでも、日本人の手の大きさだとMサイズに相当することもあります。そこで必ず、購入前に実際のサイズを確認しましょう。
また、マウスは持ち方によっても適したサイズが異なります。
- かぶせ持ち:マウス全体に手を乗せる「かぶせ持ち」はマウスが大きめの方が持ちやすいでしょう。
- つかみ持ち:指を立てて掴むように持つ「掴み持ち」の場合は、少し小さめがおすすめです。
- つまみ持ち:指先で摘まむように持つ「つまみ持ち」の人は、小ぶりで軽いマウスが適しています。
マウス本体の重さから選ぶ
マウス操作の快適さには、マウス本体の重さも影響します。マウスが重いと、動かすときに手首や尺骨に負担がかかり、使いづらさや疲労を感じるだけでなく、腱鞘炎の原因にもなります。
軽いマウスは少ない力でマウスを動かせるので、長時間マウスを使ったときも疲労を軽減できます。
手首のためにも基本的には90g以下のマウスを選びましょう。
Logicoolは消費電力が少ないセンサーを自社開発して、ワイヤレスマウスでありながらマウス本体を軽量化することに成功しているので、多くのマウスが電池込みでも70~80gです。
90gはあくまで目安。
一部の大型マウスやエルゴノミクスマウス、ゲーミングマウスは、PRO X SUPERLIGHT 2やG600やのように100gを超えていても操作性が快適なものもあるよ。
3種類のマウスの読み取り方式から選ぶ
Logicoolのマウスには、主に3種類の読み取り方式が採用されています。
センサーによっては、マウスパッドがないと読み取り精度が悪くなるものがあるため、それぞれの特徴を確かめましょう。
- 高精度オプティカルセンサー:LEDの光を読み取る光学式を進化させたセンサーで、安価なマウスにも採用されているのが特徴です。一般的な赤色LEDと、高感度の青色LEDがあります。反射が強いと読み取り精度が下がるため、ツヤツヤした素材の机やガラス面ではマウスポインタが正常に動かなくなる可能性があります。マウスパッドを使用した方がいいでしょう。
- レーザー式:不可視のセンサーをもちいた高精度の読み取り方式です。光学式では精度が下がるようなガラス面などでも正確に読み取れます。しかし、マウスを持ち上げたときにポインターが大きく動いてしまうため、トラッキング精度は光学式に劣ります。レーザー式は一部安価なマウスにも使われていますが、基本的に高価なマウスで採用されています。Logicoolのマウスでは、レーザー式はあまり採用されていません。
- HERO 16K、HERO 25K:Logicoolが独自開発した、超高精度センサーです。最大DPIが非常に高く、HERO 25Kは25,600DPIの高解像度を誇ります。また、100万分の1メートル(0.000001m)というサブミクロンレベルの動きを捉え、 精密な操作が可能です。
Logicoolの一部のハイエンドゲーミングマウスで採用されているセンサーで、正確性が非常高く、FPSゲームでエイム精度を上げたい人におすすめです。7,000円台~20,000円台の高額なマウスに採用されています。
Logicoolのマウスを価格帯別に解説
選び方の次に気になるのが、マウスの価格そのものでしょう。高いマウスと安いマウスの違いで悩むことも多いのではないでしょうか。
実際にM185、M220、M240は、見た目のデザインもよく似ていることから、価格の違いでなにが違うのかと悩むことも多いようです。
マウスの価格は主に、本体の機能とLogi Options+のようなカスタマイズアプリの対応によって変わります。
Logicoolのマウスは価格帯別に機能が異なるので、仕事向けとゲーム向けに分けて見ていきましょう。
仕事向けマウスの価格帯別の特徴
Logicoolの仕事向けマウスは、仕事の効率をアップする機能と価格のバランスを考えると、3,000円~5,000円台のマウスがおすすめです。
価格帯 | 特徴 |
~1,000円 | シンプルな機能しかないマウス。接続してマウスポインタを画面上で操作する以外の機能は特にありません。LogiOptions+にも対応していません。 |
1,000円~ | 基本機能のみ備わっているマウスが主流。ボタン割り当てやEasy-switchといったLogicoolの専用アプリを使った機能はほとんど搭載されていませんが、静音やLogiOptions+での管理に対応したマウスがあります。 |
3,000円~ | ボタン割り当てやDPI変更ができるマウスはこの価格帯から。ただしボタン数が少なく、ボタン割り当ての変更ができるのは1~2カ所です。M350SやPOPMOUSEが代表的。 |
5,000円~ | LogiOptions+などのLogicoolの専用アプリを使ったマクロ機能やFlow機能など、さまざまな機能が使えるマウスが多数あります。機能とコスパを兼ね備えたM750はこの価格帯。 |
10,000円~ | Logicoolの最高級マウス。エルゴノミクスを採用したデザインやトラックボールマウスなど、高度なデザインのマウスが主流。LogiOptions+やFlowなどの機能も豊富に利用できます。 |
ゲーミングマウスの価格帯の特徴
ゲーミングマウスはマウスに求めるスペックによってコストパフォーマンスに対する考えも異なるため、一概にどの価格帯がコスパが良いとはおすすめしにくいのが実情です。
一度ゲーミングマウスを買ってみたいという人は、まずは3,000円台の有線のマウスで始め、どういう機能が欲しいのか絞り込むのがおすすめです。
Logicool Gのマウスは3,000円からになるので、3,000円以下のゲーミングマウスをためしたい場合は他のメーカーを選ぶ必要があります。
価格帯 | 特徴 |
3,000円~ | 有線のゲーミングマウスがメイン。キー設定やマクロが組み込めるプログラマブルボタンとDPI変更に対応しています。それ以外には特に目立つ機能はないので、ゲーミングマウスが初めてでとりあえず触ってみたいという人におすすめです。 |
7,000円~ | 有線のほか、ワイヤレスのゲーミングマウスが選べる価格帯。HEROセンサーを搭載しているマウスもあり、FPSゲームなどでエイム精度を高めたい人におすすめです。G600のような多ボタンマウスも選べる価格帯でG600tもこの価格帯です。 |
10,000円~ | ゲーミングマウスの中央価格。多彩なカスタマイズと機能を搭載した軽量なマウスが多く、高精度なエイムを体感できるマウスが多数あります。LIGHTSPEEDワイヤレスとHERO 25Kセンサーと結合したPROシリーズはこの価格帯。 |
15,000円~ | ワイヤレスのゲーミングマウスが主流。超低遅延のLIGHTSPEEDに対応しており、有線よりも低遅延な快適な操作感を楽しめます。e-Sportsのプロゲーマーが良く使っているG PRO X、白くてかわいらしい見た目のオーロラコレクションがこの価格帯。 |
20,000円~ | ハイエンドゲーミングマウス。Logicoolが持つゲーミングマウス技術のすべてが詰まった、文字通りの最高峰。LIGHTFORCEスイッチを搭載し、オプティカルスイッチの速度と信頼性、従来のメカニカルスイッチのクリック感を両立させた、最高の使用感が味わえます。 |
Logicoolのおすすめのマウス:仕事向け3選
おたばぶろぐが実際に購入してレビューしたLogicoolのおすすめマウスを、価格帯別に3つ紹介します。
5,000円台の高コスパマウス:M750 Signature
M750 Signatureは、機能とコスパを兼ね備えた逸品と言っても過言ではありません。Flow機能を利用したい場合は、断然イチオシのマウスです。
LogiBoltレシーバーも同梱されているため、別途レシーバーを購入する必要がありません。LogiBoltで接続したい人にとっては、実質本体価格1,000円引なのも見逃せないポイントです。
複数のPCでの使いまわしや、ボタン割り当て、マクロ機能などが揃っており、仕事効率化の目的で使うならこれ一択です。
複数のパソコンの間をシームレスにカーソル移動でき、さらにファイルもさながら一台のパソコンのように行ったり来たりドラッグできるFlow機能が使えるので、メインとサブでパソコンを使い分けている人にももってこいでしょう。
3,000円台でFlow対応:PEBBLE MOUSE2 M350S
人気のPEBBLE MOUSEの後継機、PEBBLE MOUSE2。BluetoothとUSBレシーバーに対応していた先代と代わって、BluetoothとLogiBoltに対応しました。
同時に、2023年12月現在、3,000円台でFlow機能が使える唯一のマウスでもあります。
ころんとした小石のような左右対称デザインの薄型マウスで、持ち歩きにも便利。
Easy-Switchにも対応しており、Bluetoothで最大3台までペアリングして簡単に切り替えができます。
1,000円台で静音:M240 silent
1,000円台で買えるBluetooth・LogiBolt対応の静音マウスです。
そっくりな見た目のM185、M220がありますが、M185は静音なしの無線レシーバータイプ、M220は静音ありの無線レシーバータイプ。Bluetoothで接続したい場合はM240一択です。
これといって特筆するような特徴がないのが特徴の、ごくごく普通のマウスです。
LogiOptions+に対応しており、スクロールやポインターの速度、ボタンのカスタマイズが可能です。
Logicoolのおすすめのマウス:ゲーミングマウス3選
Logicoolは「Logicool G」というゲーミング向けのブランドも有名です。
私はFF14を始めて以来、ずっとG600を愛用してるよ。
おたよりさんもG600愛用者!
FPSゲームなら高精度センサーのマウス、MMOなら多彩なスキルをまとめてセットできる多ボタンマウスがおすすめです!
私たちが過去に使ったことがあるLogicool Gのゲーミングマウスから、おすすめの3台を紹介します。
はじめてのゲーミングマウスにおすすめ!:Logicool G203
Logicoolのゲーミングマウスの中で、唯一3,000円台で入手できます。ゲーミングマウスとしては安価ですが、85gという軽量ボディと6つのプログラマブルボタンを持ち、性能は上位モデルと遜色ありません。
G HUBというゲーミングマウス専用アプリに対応しており、ボタンごとに細かなカスタマイズが可能です。最大5つのプリセットをプログラミングできるので、ゲームごとに使い分けができます。
DPIは200~8,000DPI。サイドに2つボタン、ホイールボタン、左右ボタンに、さらに上部ボタンの計6つのボタンを備え、すべてプログラマブルボタンになっています。
ゲーミングならではのラインとロゴの色と光り方もカスタマイズできます。
デザインと形状は上位モデルのG PROとまったく同じなので、触り心地や操作感を知りたい入門者に適しています。
ゲーミングマウスの最高峰…の一世代前:G PRO X
後継機PRO X SUPERLIGHT 2が発売されるまでは、Logicool Gが開発したゲーミングマウスの最高峰と言っても過言ではなかったワイヤレスゲーミングマウス。
プロのe-Sportsプレイヤー御用達のマウスで、解像度は100~25,600DPIに対応し、63g未満という超軽量ボディが特徴です。
接続方式にLIGHTSPEEDを採用し、有線よりも低遅延で接続できるので、FPSゲームで華麗なエイムをキメたい人におすすめ。プレイを強力にバックアップします。
オンボードメモリを搭載しているので、別のPCで接続してもG HUBで設定した内容を持ち歩くことができます。ゲームのプレイフィールに徹底的にこだわるなら、絶対に選びたい一台といえるでしょう。
Logicoolが贈る最強の多ボタンマウス:G600
Logicool Gの中でもっともボタンの数が多い多ボタンマウス。FF14などのスキル数が多いMMOをプレイするときにおすすめです。
特徴はマウス左側面にある3×4の12ボタン。G shiftボタンを押すことでボタンセットを切り替えられるので、合計24ボタンの設定が可能です。
さらにプロファイルの切り替えボタンで3つのプロファイルを入れ替えられるので、最大72ボタン分の割り当てをサイドボタンに設定できます。
使用頻度が高いスキルを入れておいたり、レシピの製作マクロを設定したり、ゲームプレイで面倒な部分を効率化して、スムーズなプレイが楽しめます。
形もほんのりエルゴノミクス形状になっているので、長時間握っていても疲れにくいのもおすすめポイントです。
マイナーチェンジで番号の後ろにrやtのアルファベットが付いていることがありますが、基本的な機能は変わりません。
Logicoolならではの選び方のポイントを押えて、最適な一台を選ぼう!
Logicoolのマウスは本当に高性能でコスパが高いのですが、接続方式に独自規格があったり、公式ページが見にくく比較検討しにくかったり、詳細情報が英語だったりと、情報を探すのが大変です。
とはいえ、今回解説した4つの接続方式と、Logicoolは少し大きめという特徴、読み取り方式の違いを押えておけば、大きくはずすことはありません。
紹介した6台の他にもLogicoolにはおすすめのマウスがたくさんあるので、是非他のマウスも見ていってくださいね!
きっと気に入る一台があるはずです!