スマホを落として画面が割れてしまうと、タッチ操作を受け付けなくなってしまうことがあります。
私もスマホの画面を割って途方に暮れたことあります…。
バキバキじゃなくてヒビが一本入った程度だったのにもうダメ!
修理に出すとデータがリセットされることも多いので、バックアップや必要なパスワードなどは先に取り出しておきたいですよね。
だがしかし、目の前にあるのはタッチ操作を受け付けないスマホ。
でも安心してください。有線のマウス一つでその問題、解決します!
画面が割れたスマホはマウスで操作できる!
実はAndroidもiPhoneも、マウスで操作できます。
つまりマウスが接続さえできれば、画面がバキバキに割れてタッチ操作を受け付けなくなってしまったスマホでも、データを取り出したりバックアップしたりできるというわけです。
ただし、どのマウスでもいいというわけではありません。
USB OTG(On-The-Go)という規格に対応している必要があります。
もしUSB OTG非対応でも、USB OTG対応のUSBアダプタを使うと、普通のUSBマウスをスマホにつないで、スマホを指で操作するように動かせます。
OTG(On-The-Go)とは?
USB規格の一種で、スマホやプリンターなどと直接接続して利用できます。
従来のUSB機器はパソコン側が親、USB機器が子になって、親であるパソコン側がUSB機器のコントロールをしていました。
OTGはUSBアダプタにこのコントロール機能を持たせることで、パソコンを中継しなくても、USBデバイスを直接周辺機器と接続できます。
AndroidはOS 2.3.4以降と3.1以降で、システム的にはOTGに標準対応しています。ただしメーカーによってはスマホ本体がOTG非対応なので要注意です。
iPhoneはiOS14以降で使えます。ただし「設定>FaceIDとパスコード」で「ロック中にアクセスを許可」の一覧を確認し、「アクセサリ」をオンにしておく必要があります。
画面が割れる時って大体、ロックが掛かってるときですからね…。
画面がロックされていても大丈夫!USB OTGを使ったスマホとマウスの接続方法
画面がバキバキに割れて操作を受け付けなくなってしまうと、困るのが画面のロックです。パスコードやパターンロック、指紋認証はできなくなってしまうことがほとんどです。
でも有線のUSBマウスなら、特に特別な設定をしなくても接続するだけで操作できるので、パターンロックやパスコードを解除できます。
マウスでスマホを操作するために用意するもの
- 電源が入っているスマホ
- 有線のUSBマウス
- USB変換アダプタ
有線のUSBマウスはOTG対応のマウスである必要があります。とはいえ、特別なものではありません。格安の有線マウスでOKです。なんなら100円ショップで購入しても構いません。
とはいえ、そのままでは使えません。
パソコン用のマウスはほとんどの場合、写真のようなUSB Type-Aというコネクタが使用されています。
これをAndroidやiPhone15以降で使えるType-Cや、iPhone14以前のLightningに変換する必要があります。
OTG対応の変換コネクタを購入して、スマホに接続します。
・Type-Cに変換する
iPhoneやiPadでも利用できる変換コネクタです。
・Lightningに変換する
Lightning端子に変換するコネクタは、若干高価になっています。Appleの認証を受けている変換コネクタは少なく、多くがHDMI出力もできるドックのような大型のものです。
iPhoneにマウスを接続したい場合は、残念ながら予算がかかってしまいます。
Amazonで売られている認証ありのLightning変換コネクタは、ほとんど中華製の偽物です。
中には接続するとスパイウェアをインストールされるものもあるので、安易に購入しないようにしましょう!
有線のUSBマウスとスマホのつなぎ方
変換コネクタとマウスのUSB端子をつなぎ、スマホのType-CやLightningにつなぐだけです。
画面にマウスポインターのようなカーソルが表示されるので、マウスを動かして操作します。
左クリックがタップと同じ役割になるので、ロングタップの時は左ボタンを長押ししながらマウスを操作してください。
画面が割れたスマホをマウスで操作してバックアップしたら、早めに修理しよう!
スマホは有線のUSBマウスで操作できるので、画面がバキバキに割れてタッチ操作を受け付けなくなっても安心です。
とはいえ、これはあくまで応急措置。画面が割れた状態だと、スマホの防水機能が失われてしまっているので、ちょっと濡れただけで中に漏水してしまいます。湿気が浸透しやすいので、水没させた覚えがなくても水没状態で故障してしまうことも。
必要なバックアップが取れたら、初期化して下取りに出して新しいスマホの購入費用にしてしまいましょう!