一回しかクリックしていないのに、マウスが勝手にダブルクリックしてしまう謎の現象。イライラしますよね。
イライラしてマウスをバンバン!!なんて、私もやったことあります。それで一瞬直ったりするんだけど、再発するんだよね…。
この現象はチャタリング(chattering)といい、主な原因は接点の不良です。
マウスのクリックがおかしくなるチャタリングについて、原因と解決法を解説していきます。
マウスが勝手にダブルクリックする原因は?
マウスが勝手にダブルクリックしてしまう原因は、チャタリングと呼ばれる現象で、マウスのクリックを検知するスイッチの接点不良で起きます。
接点不良の原因はさまざまですが、以下のような原因が挙げられます。
- スイッチ部分が故障した
- 内部のバネや被膜が摩耗してしまった
- スイッチの周辺に汚れやゴミが入り込んでいる
- 静電気のせいでうまく電気信号が伝わらない
- 電池が消耗していてうまく電気信号が伝わらない
基本的にすべて修理可能ですが、1と2のケースは、入れ替えるパーツと電気工作の技術が必要になります。
どうしても修理してでも使い続けたいマウスでない限り、買い替えた方がいいでしょう。
修理ができないとは言わないけど、スイッチなどの交換パーツのほかに、ハンダごてや精密ドライバー、その他もろもろが必要になります。
持ってればいいけど、全部揃えることになるなら、新しいマウス買った方が早いんだよね…。
勝手にダブルクリックになるマウスの直し方
マウスのチャタリングの原因のうち、簡単に試せて直しやすい方から順番に試してみましょう。
スイッチの入れ替え以外は、実際に私が試して効果があった直し方だよ!
1)マウスの電池を入れ替えるor充電する
無線式マウスやBluetoothマウスの場合、バッテリー不足になって電池切れ寸前だと、チャタリングを起こしやすくなります。
マウスの電池残量は確認しにくく、いつ電池交換をしたか忘れやすいもの。電池式の場合は電池交換、充電式の場合は充電をしてみましょう。
また、充電式電池は一般的に普通の乾電池よりも電圧が低いため、相性が悪いマウスもあります。いまいち上手く動かないと感じたら、乾電池と入れ替えてみましょう。
乾電池は1.5Vから徐々に電圧が下がるけど、充電式電池は1.2Vでずっと安定しているという特徴があるよ。
充電式電池は繰り返し便利なんだけど、乾電池とは電圧が違うから上手く動かないことがあるんだよね。
どうしても調子が悪いときは潔く諦めて乾電池にしよう。
2)マウスの電源を切って静電気を放電する
チャタリングの原因のひとつは静電気です。静電気は様々な理由でたまってしまい、接点や基板に誤作動を起こします。
有線のUSB式の場合は、一度パソコンから取り外します。無線式マウスやBluetoothマウスの場合は、電池をはずして電源スイッチを数回、オンオフしてください。
仕上げに、左右のボタンを10回ずつクリックしてみてください。
気になる場合は、そのまま5分程度置いて、完全に静電気を放電してから再度接続してみましょう。
3)マウスのゴミを取ってみる
スイッチ部分にホコリなどのゴミが入ってしまうと、上手くクリックが認識されず、チャタリングを起こしてしまいます。
マウスの形状や種類にもよりますが、軽くマウスを振ってみたり、とんとんと手の上に数回ぶつけると、スイッチの接点に入り込んだゴミが取れることがあります。
ほかにも爪楊枝などで取れる範囲のゴミを取ってみましょう。ただし、近年のマウスは分解できない構造が多いため、見える範囲にネジがない場合は無理にこじ開けて壊さないよう注意してください。
私が愛用してるG600は分解できないマウスだから、必死で振ってみるしかないんだよね…。
4)接点復活剤を使用する
マウスのクリックを検知するスイッチの接点に付着した汚れなどを除去して、接点を復活させてくれる「接点復活剤」を使うことで、チャタリングを直せる場合があります。
500円程度で購入できるので、分解できるマウスやトラックボールの場合は、ネジをはずして基板を露出できれば、スイッチ部分に接点復活剤を使用して接点回復に挑戦してみましょう。
経験者によると、必要な接点復活剤はほんの一滴程度で、薬剤を浸透させるために100回程度はスイッチをクリックをする必要があるそうです。
5)スイッチそのものを交換する
マウスの内部にあるスイッチを交換する方法です。ここまで来ると「誰にでも簡単!」とは言えなくなるので、挑戦してみたい!という方だけ試してみてください。
詳しい手順はASUSの公式が公開しているので、参考にしてみてください。そもそもマウスのスイッチ?とは?というレベルだと、マウスを壊してしまうだけなので無理にスイッチ交換に挑戦はしない方がいいでしょう。
これはダメ!!マウスが勝手にダブルクリックになるときにやってはいけないこと
マウスの調子が悪いと、イライラしますよね。
イライラした勢いで、叩けば直る!とばかりにマウスパッドにバンバンと叩き付けたりしていませんか。
運がいいとゴミがズレたり、静電気がちったりして、一瞬接点が回復するけど、中の基板や配線が壊れて故障するリスクの方が大きいからダメ絶対!!
あとうるさい!
バシバシやるとちょっと調子が良くなることは事実です。中でなんからかの接点回復があったため、しばらくはそれできちんと認識してくれるようになります。
しかし、あくまでもしばらく。根本的ではありませんし、他の故障の原因にもなります。
気持ちはものすごくわかりますが、バシバシするなら自分の手の上でやりましょう。
下手にバシバシするくらいなら、分解できるマウスは分解して中を掃除し、接点復活剤を注入する方が絶対に効果的です。
マウスクラッシャーになる前に、マウスの電池交換や静電気を飛ばしたり、掃除をしたりして、それでもダメなら買い替えも検討してみましょう。
マウスが勝手にダブルクリックになってもちょっと待って!保証期間かも
ところで、マウスの保証期間はご存じですか。短いものは半年程度ですが、Logicoolは12~36カ月保証ととんでもなく長い補償がついていることがあります。
3年以内の故障なら新品交換をしてもらえる可能性があるので、Logicoolに問い合わせてみてください。
また、Logicool以外でも長い保証期間を設定しているメーカーやマウスがあります。
まずは自分のマウスの保証書と購入時期を確認してみましょう。
とはいえ、捨てちゃうこと多いですよね…。最近はユーザー登録をして製品を登録すると、それが補償になるメーカーもあるので、使い始めたらまずはユーザー登録をお忘れなく!
マウスが勝手にダブルクリックになるときは買い替えも視野に入れよう
マウスが勝手にダブルクリックになる症状は、主にマウス内部のスイッチの劣化が原因です。
自分でマウスを直すのは困難なため、保証期間内であれば修理に出すとよいでしょう。特にLogicoolは保証期間が長く、1年~3年の保証期間がついているマウスも多々あります。
またエレコム製のマウスは、故障時に新品に取り換えてくれるサービスを行っています。EX-GやShellphaなどのマウスは、保証期間が1年~2年なので、新品の状態で戻ってくることも珍しくありません。
しかし、保証期間を超えてしまったマウスは、注意が必要です。
保証期間を超えたマウスの修理は、有償修理となってしまいます。たとえばエレコムでのマウスの修理費用は「1,645円~」となっており、マウス自体を買い替えた方が安く済むこともあるでしょう。
そんな時は、マウスの買い替えがおすすめです。
昨今は高耐久のマウスのほか、仕事やデスクワークで疲れにくい形状のマウスも数多く販売されています。
「マウスは機種が色々ありすぎてわからない…」と迷ったときは、当ブログでおすすめのマウスのほか、マウスを選ぶときに迷うポイントについても解説しています。
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