Webを主戦場とするライターは、本業の校閲と接する機会はあまり多くない。
多くないが、フィードバックで誤脱やエビデンスの不足、事実関係の誤りを指摘されることもしばしばだ。
「校閲にツッコまれない原稿、どうすれば…」
そんな悩める我らライターに、毎日新聞校閲センターがとんでもないものを出してきた。
その名も「校閲力講座」。
入門編なので、このあと、初級中級上級と続くに違いない、きっとそうだ、そうだよね?
毎日新聞・校閲の長い歴史の中で培ってきた校閲のノウハウ、校閲のこころを、現役校閲記者が動画の中で語る「校閲力講座」をスタートさせました。
— 毎日新聞 校閲センター (@mainichi_kotoba) May 16, 2023
入門編は動画20本で2000円 (税込み)です。
詳しくは↓https://t.co/8xWD4YAPAG
「毎日ことばplus」という毎日新聞校閲センターが運営するサイトで受講できる、オンライン講座だ。毎日新聞が培ってきた校閲のノウハウなどを、現役校閲記者が動画で解説してくれる。
校閲記者が頑張ってつくりました! https://t.co/vdJmYauwD5
— 平山 泉 (@izumi_hirayama) May 16, 2023
6~8分ほどの短めの動画講座が20本セットになって2,000円。合計2時間11分32秒の講座に、各動画2P前後のテキストが付いてくる。破格だ。
オンライン講座にありがちな視聴期限や購入期限が設定されていないので、購入後、自分のペースで校閲についての知識を深めていける。
え、2,000円でいいのそれ?
内容は入門編ということで、そもそも校閲とはなんなのかという基礎的な知識からはじまり、ざっくり2つに分けられる。
一通り講座が終わると、基礎的な校閲に対する知識が身に付くという按配だ。
2,000円だし、秒で買ってきた!!
動画講座は大体、以下の流れになっている。
講座のくわしい内容については、著作権的なアレなので言及は避けるが、構造的に反復しながら学習を深める形になっている。
動画だけでも内容が完結しているが、動画画面にリンクされている教材PDFをダウンロードして、読みながら動画を見ると理解が深まる。
一気に全部見をするよりも、ひとつずつ実例と見比べながら実際に自分の原稿を見直しつつ、校閲に挑戦したほうがより実力にフィードバックするだろう。
なにしろ、講座は現時点では無期限で視聴できるので、じっくり噛み締めながら進めたほうがより良い理解につながるはずだ。
現時点ではクレカ決済しかできないぞ、クレカの準備は万全か!
講座の購入・視聴には、「毎日ことばplus」の会員登録とログインが必要になる。毎日IDではログインできないので注意しよう。会員登録は無料なので安心して欲しい。
会員登録が終わったら、「校閲力講座・入門編」のページを開き、すごく下の方までスクロールしよう。
講座内容の一覧の下あたりにさりげなく、以下のような「カートに追加」という表示があるはずだ。
カートに追加をポチッと押すと、すぐ下にこのようなフォームが現われる。
「クレジットカード決済」をクリックすると、ポップアップでカード情報を入力する画面が表示される。カード番号などを入力して、「決済する ¥2,000」をクリックすると購入完了だ。
購入すると、講座ページのタイトルの下に「コース開始」という緑のバナーが表示される。このバナーをクリックすると、講座ページに入室できる。
毎日新聞系列の毎日文化センター大阪では、オンラインの校閲講座を開講している。
3,960円と決して安くはないが、校閲の最前線からいろいろなノウハウを教えてもらいながら、事前課題を含めて校閲の実践を学習できる濃密な時間を過ごせる。
校閲力講座・入門編で校閲に興味を持ったら、是非、こちらも受講してみて欲しい。なお、こちらはリアルタイムの講座でアーカイブはない…。ぐぬ…。
以上、ばぶの速攻レポートでした!!
変なセミナーやサロン、教材に数万円出すより、たった2,000円でめっちゃスキルアップできるよ!
トークがメインの仕事の人たちじゃないから、そこが気になる人はいるかもしれないけど、大事なのは話の上手さより内容。
ライターの底力を上げたい人は、是非買って欲しい講座だよ。