記事のタイトルや見出しの作り方って、毎回悩むよね。
簡単な作り方があったら良いのにって思いながら、ライターキャリアが10年を超えたばぶです。
見出しってどういうの付けたら読んでくれるんだ!!って、毎回のたうち回る。
SEO的な定石はあるにせよ、そもそも、そういうセンスいい短文とかコピーライターの仕事だし!!
とはいえタイトル付けなきゃ記事は納品できない。ブログだって投稿できない。
そこで、初心者ブロガー・ライターさん向けに、新聞の見出しから、効果的な見出しの作り方を学ぶ方法を紹介しようと思う。
実際にばぶが記者時代、編集長に叩き込まれた練習法なので、まあまあ効果はあるはずだ。
見出しの作り方は新聞に学べ!即実践力になる練習法
新聞は見出しを拾い読みするだけで、大体のニュースダイジェストがわかるように書かれている。
SEO記事も、目次を見ただけで「この記事には自分の欲しい情報が含まれているか」を把握できるのが望ましい。
ユーザーが記事から離脱しないためには、記事の冒頭にある「リード」「目次」「一つ目の見出しの内容」は特に大切だ。
ということで、まずは新聞を開いて見出しを眺めて欲しい。
そして気になった見出しを見付けたら、以下の手順で読み進めてみよう。
- 気になった見出しを手で書き出す
- 見出しを見て、内容を想像し、書き出した見出しの下に箇条書きにする
- 記事本文を読み、想像した内容との違いを比較する
- 記事の内容から自分で見出しを作ってみる
これを繰り返すだけで、「見出しを見ただけで内容がわかる」見出しが作れるようになる。
もちろん、SEOとしては「施策キーワードをH2やH3のできるだけ文頭に入れる」などの対応も必要になる。
だが、まずは「この記事・段落に読みたいものがある」と思わせる見出しを作れるようになろう。
実践!見出しの作り方の事例とポイント
ある程度見出し作りの練習が進んだら、自分の記事に見出しを付ける実践に移ろう。
新聞の場合は基本的に5W1Hで書かれている。しかし、SEO記事やブログ記事は、必ずしも、すべての見出しに対して段落の構造が5W1Hになるとは限らない。
さらに、先に構成案を作ることも多く、「見出し→本文」の順がほとんどだ。
そこで、施策キーワードからタイトルを作る練習が必要になる。
記事の施策キーワードとメインになる要素を絞り込んで、タイトルを作ってみよう。
一例として、ダイエット系でよく使いそうな、カロリー制限の話。
施策キーワード「減量 カロリー制限 栄養バランス」
減量するには、「消費カロリー(基礎代謝+運動代謝)」>「摂取カロリー」になっている必要があるため、カロリー制限が有効です。
しかし、極端に食事を減らし、カロリーを制限すると、身体は栄養失調に陥ります。結果として、健康を害してしまったり、逆に太りやすい体質になったり、最悪の場合は摂食障害になってしまうこともあるのです。
また、単品の果物や野菜だけを食べ続けたり、特定の栄養素を摂取しない食べ方は、食べ過ぎと同じように良い状態ではありません。
偏った食事をすると、一時的に減量できても、長期的には逆効果になってしまいます。
健康的なダイエットのためには、栄養バランスの取れた食事が大切です。
そこで参考の指標となるのが、三大栄養素であるタンパク質、脂質、炭水化物が食事に含まれる量を計算する「PFCバランス」です。
こんな本文は、どんなタイトルとセットになるか、考えながら読み進めて欲しい。
メインタイトルに必要な情報を絞り込む
施策キーワードから本文を作るとき、まずは内容を過剰書きにしてみよう。全体の要約として、なにを書く予定なのかがはっきりする。
- 減量するには消費カロリーの合計が、摂取カロリーの合計を上回る必要がある
- しかし、極端なカロリー制限や食事制限は、健康を害してしまう
- 長期的で健康的なダイエットには整った栄養バランスが欠かせない
箇条書きを見ながら、タイトルだけで内容の8割を把握できるように、内容を要約していく。キーワードの配置も意識しよう。
今回は、施策キーワードになっているこの3つだ。
新聞の見出し風に作るならこんな感じ。
柱になる見出し感満載。硬い!しかし、新聞は文字数や面積に厳しい制限があるので、仕方がない。21文字あるので、あと3文字くらい削りたいところだ。
これを、SEO記事のようなタイトルに変えてみよう。SEO上、タイトルの理想の文字数は30文字前後だ。
もう少しくわしい内容がわかるようになった。もちろん施策ワードも網羅したので、SEO的にも及第点だ。
中見出しには、タイトルを補完する情報を入れていこう
タイトルだけだと、具体的なコツやポイント、注意点などの内容がわからない。そこで中見出しには、タイトルを補完する情報を足しこんでいこう。
記事全体の見出しを考えるなら、こんな感じだろう。
あとは網羅性を意識して共起語のバランスを見て整えよう。必要に応じて、H3やH4も追加すると、より読みやすくなる。
中身出しを作るときのコツは、たった一つ。
中身出しを見ただけで、本文が書けるような内容にすることだ。
効果的な見出しの作り方を覚えたらセンスを磨こう
今回紹介した方法は、あくまでも作業的にタイトルや見出しを作る方法だ。
読者がもっと読みたいと感じるタイトルを書くには、たくさんの記事を読んで、センスを磨く必要がある。
そこでおすすめなのが、タイトルコレクションだ。受注が多いカテゴリ、ジャンルの記事を読んで、自分が気になったタイトルをストックしておこう。
技術を身につけたら、次は磨くのが大切だ。もちろん、基本的な部分がしっかりしていなければ意味はないが、基礎力だけでは不足する。
できれば、おたばぶとしては、辞書をかたわらに置いておくのをおすすめしたい。
それでは、よいライターライフを。
減量時のカロリー制限、栄養バランスにも注意