こんにちは、おたよりです。先日、以下のようなDMをいただきました。(掲載許可済み)
Webライターとして仕事をもらいたいけど、色んな事に悩んでいます。
おたよりさんはSEOだけでなく、セールスライティングもできるようになったと見ました。
自分も仕事をもらいたいけど、どんな勉強すればいいのかわかりません。
どんなことを勉強すれば収入アップにつながりますか?
結論から言うと、すぐに収入アップにつながる勉強方法はありません。やみくもに本を読んだり講座を受ければ収入アップの近道になりますが、時間とお金に余裕のある人だけです。
しかし、努力の方向を間違えずに勉強すれば、短い時間で収入アップにつなげることは可能です。
努力の方向と言っても、どの本を読めばいいかとか、表面的な話ではありません。「意味がない勉強方法をを知って、少ない時間で有利に勉強する」ことです。無駄になる勉強方法を避けて、努力の方向を間違えずに勉強すれば、時間やお金がある人と同じ位置に立つことは決して難しいことではありません。
そこで今回は、Webライターの収入が伸び悩んでいる人向けに以下の情報をまとめてみました。
- ライティングの勉強で意味がなかったことTOP5
- 実際に効果があったライティングの勉強方法
ただし、ライティングの勉強は簡単なことではありません。正しい努力をするためには、あなたの手を動かすことが何よりも重要です。
今回の記事で具体的な失敗例や勉強方法まで紹介していますので、ぜひ真似してみてください。
ライティングの勉強で意味がなかったことTOP5
私が実際やってみて意味がなかった勉強法は以下の5つです。
5位:言葉のレパートリーを増やす
まず、言葉のレパートリーを増やすことは、マイナスになりませんが大きなプラスにもなりません。
結局、記事を書いても読者が読みにくければ何の意味もなかったからです。
実際に私がライティングの勉強を始めたころにやったことが、言葉のレパートリーを増やそうとしたことでした。国語辞典を引いたり言語学の本を読んだり、小説家のように変わった言い回しや慣用句も覚えていくにつれ、自分が文章が上手くなった気持ちになりつつありました。
しかし、実際の仕事で使うことはほとんどありません。
特にSEO対策を意識しなければならない記事では、文章のわかりやすさが検索結果に影響します。たとえば検索結果に出てくる記事を見て、難しい表現が使われているのを見たことがありますか?ほとんど自分にもわかる文章で書かれているのではないでしょうか。
もちろん、現在の仕事ではたくさんの創意工夫をしていますが、それ以上に読者が読みやすいかどうかを重視しています。
新聞と同じくらいの文章が書けるようになったら、すぐにやめて他の勉強をすることをおすすめします。
無駄な努力をして言葉をたくさん身につけるよりも、少ない言葉で説明する力を身につける方が圧倒的に上手くなります。
4位:フィードバックをすべて鵜呑みにする
クライアントから原稿が戻ってきたとき、クライアントの言うとおりに直していくのが正しいかといえばそうでもありません。
指摘をそのまま鵜呑みにすると、成果が出ない記事になってしまうことがあるからです。
私もある程度記事が書けるようになってきたころ、クライアントからのフィードバックを受ける機会が増えました。
当時は「赤字まみれで返ってきて、実力ないな」と落ち込んだ時期がありました。「少しでも赤字減らそう!良い原稿作ろう!」と努力して「いかにクライアントに褒められるか」が命題になりつつありました。
しかし、実際にクライアントの言いなりになってそのまま修正したら、次のような問題が起こったのです。
- キーワードの出現率が足りないと言われて無理に盛り込んだが、検索順位が上がらない
- 網羅性のために記事を長くしろと言われるが、検索順位が上がらない
- CTAが大げさすぎると言われて修正したが、CVRが上がらない
このようなことが起こってしまった原因は、担当者のSEO対策の知識がアップデートされていなかったためでした。実際にこれらの施策は2023年現在ほとんど意味がないと言われています。
Googleのアルゴリズムは、アップデートの度に変わり続けており、身につけた知識はどんどん古くなっていきます。年に数回のペースで変わるため、古い知識のまま指摘されていることも少なくありません。
もちろん、すべてのクライアントがこのように指摘するわけではありません。
覚えておいてほしいのは、クライアントが欲しいもの=成果が出るものとは限らないということです。
クライアントの要望を汲みながら、「検索順位の上位に表示されるのか?」「商品が売れるのか」とよく考えて自分のスキルとして活かしましょう。
当然、「メディアのトンマナに合わせて直してほしい」「コンプライアンス的にダメ」「事実誤認が含まれている」と言われたら反省しないとダメですよ!
3位:人に聞く
ある程度記事が書けるようになって実力がついてくると、今後どんな勉強をするべきなのか方針に悩みますよね。
こういった状況になると、SNSや知り合いにどんな勉強をしているのか聞いてみようかなと考えることもあるでしょう。
しかし、手っ取り早く成功したいからといって、人に聞くのはリスクだらけです。
- 信者にしようとされたり、金を巻き上げようとしたりする人からカモにされる
- 人の時間を奪うことに躊躇しない無礼な人だと思われる
- 自分で考える力がない人だと思われる
そもそも人に聞くということ自体、カモにされるか、評価が下がるかの二択です。
私も、初心者のころにWebライターの先輩にライティングの上達方法を聞けるチャンスがありました。SNSで疑問に思ったことをすぐに聞いて、もらえた回答をもとに勉強すれば成長は早かったでしょう。
しかし、人に聞いて自分もすぐできると思うのは間違いです。
先輩のライティング方法を聞いたところで、他人ができる方法まで落とし込んでいないことがほとんどです。聞いたところで自分でもうまくいくとは限りません。
自分の頭で考えて行動すること。この姿勢を失わないことが勉強で成功する秘訣です。
2位:ライティング本ばかりたくさん読む
ライティングの本や参考書を読んで上達しないのは、読んだ後に行動しないからです。
本を読んでいる人の多くは、何かヒントを得たい、できれば仕事に活かしたいと考えて読みますよね。しかし、本を読情報を集めるばかりで結局行動しなければ、ノウハウコレクターになってしまいます。
私も色んな本を読みました。ところが、たくさん本を読んだのに、内容がすり抜けてしまって何も記憶に残っていませんでした。読んだだけで満足してしまって実際の仕事に活かせていなかったのです。
ライティングを説明する本を100冊読んでも、実際に行動しなければ書けるようにはなりません。
ライティングの本を読んでブログの記事を書いてみるとか、セールスライティングでアフィリエイトを売ってみるとか実際に行動に移すことが大切です。
これをやらないと、一気に成長が遠ざかります。
本を買うなら自分が行動できるか考えて買いましょう。
1位:とにかくたくさん記事を書く
一番やばいのがこれ!!!!!!!!!!!!!!!!
一番ヤバイのが、とにかくたくさん記事を書くことです。
よくブログ系のアフィリエイターが記事を書けー記事を書けーと言われていますが、やみくもに記事を書いているだけでは意味がありません。
何が良くて何が悪いのか、自分でフィードバックしないと、努力の方向性を間違えたまま時間を無駄にしてしまうからです。
ライティングの勉強を始めたころは深く考えていませんでしたが、途中から改めて気づいたことがありました。一生懸命文章を書いているつもりになっているだけで、上手くなっていないんじゃないか?ということです。
ジョギングも同じで、ただひたすら走っていても体力はつきますが、アスリートのように足が速くなるわけではありません。ライティングも同様に、ただひたすら文章を書いていても上手くなるわけではないのです。
そこで、私は以下の方法で勉強しなおすことにしました。
効果があったライティングの勉強方法
実際に効果があったのは、目標を立てて自分のブログで記事を書くことです。
ただ書き続けるより、本を読むより、Googleの検索順位の状況や読者が読んでいるのか、Google Analyticsからのフィードバックを得た方が参考になるからです。
すると、

狙ったキーワードで1位をとれました。
ほかのキーワードでもいくつか記事を書いてみたところ、1ページ以内~3位前後に上がったので、再現性はぼちぼち高まったのかなと思っています。
ここまで1年半かかりました。
そこで私が実際に目標を立てるときにやったことを紹介します。
STEP1:目標を立てる
私の場合は以下の目標を立てて、自分のブログで記事を書きました。
- 狙ったキーワードで検索順位が1位になるまでリライトを繰り返す
新規投稿ではなく、リライトを目標とした理由は以下の2つです。
- リライト前とリライト後の差分が出せるから
- どの内容が順位に影響しているかどうか確かめられるから
Googleの検索意図やアルゴリズムを知るために、新規投稿を繰り返しても、順位の変動や記事のどの部分が大きく影響したのか確かめることは難しくなってしまいます。
記事のどの部分が大きく影響するのかは、リライトでなければ確かめられません。
SEO対策はアルゴリズムのアップデートで大きく変動するとはいえ、仕組みを知っておくことは重要だったのです。
STEP2:仮説を立てて記事を書く
リライトをするにしても、内容が定まっていなければとにかく記事を書いている状態と変わりません。
そこで私が実際にやったことは以下の3つです。
- 読者、検索意図、潜在ニーズの仮説を立てる
- 競合を調査する
- リライトする
- なぜ検索順位が上がってこないのか仮説を立てる(1に戻る)
このように目標を立てて、ひたすら仮説を立てる⇒調査⇒書く⇒反省⇒次の仮説といったようにPDCAを回しました。
こんな地味な作業辛くなかったのかと聞かれれば、辛くなかったわけではありません。ただこうした経験をすることで、仕事に活かせるだろうなという確信はありました。
実際にSEO対策の実証実験を行った形になったので、十分価値はあったと思います。
ブログはポートフォリオだけじゃなく、いまのSEOのアルゴリズムを確かめられる検証場所にもなるので、かなりおトクです。
みんなブログやろうね。
まとめ
いくつもの失敗を重ねて、ライティングに一番効果があったのは目標を立てて記事を書くことです。
ライティングを始めてすぐのときや、成長が行き詰ったときに本は非常に役立ちますが、どんなに勉強しても自分で書くという練習にはかないません。
結局、ライティング勉強方法といっても根性いるじゃん!と思われるかもしれませんが、ライティングの勉強は大体体育会系だと思います。
多分ドラ●エで一生レベル上げしてられる人が向いていると思います。
みんなブログやろうね。(2回目)