【雑談】SEOのために頑張って選定したキーワードのスキマから現われるユーザーへの対応~コブダイはナポレオンフィッシュの夢を見るか~

当ページのリンクには広告が含まれています。

我々Webライターは、毎日、SEOと戦っている。日々SEO施策を打ち、適切なキーワード選定を頑張り、順位の上がったり下がったりに一喜一憂している。

でも、ユーザーはいつだって、突然、選定したキーワードの向こう側からやってくる。

ユーザーニーズってなんだ!!カスタマージャーニーとは!!ペルソナとは!!お前どこから来た!!とのたうち回るような言葉で検索してくる。

サーチコンソールを見ながら「なぜ、そのキーワードで検索した?」なんていつものこと。

網羅性ってなんだろう…私そんなこと書いたっけ…。

ひとつひとつの流入数は大したことはない。それぞれに対処するほどでもない。でも合計すると「なぜそれで検索した?」勢は地味に多い。

最近、Googleくんは頭が良くなって、ふんわりワードで検索しても当たりを引きやすくなっているらしい。

とはいえ、書いた覚えのないもので来られても、どう対策すりゃいいのさ?

頭を抱えているはずの私が、ある日、まさにそんな斜め上ワードで検索してしまったのだ。

目次

君の名はナポレオンフィッシュ……ではなかった

まずはこれを見て欲しい。

ご覧ください、この見事なおでこ。

Twitterのフォロワーさんがアップしていた写真を見て、つい思わず脊椎反射でリプをしていた。

よく確かめもせずに。

なんか後ろ姿で知り合いだと思って、雑踏で気安く声をかけるノリで。

リプをしたあと気付いた。

ナポレオンフィッシュって、青くなかったっけ?

Googleくんを調べてみたら、すぐに見付かった。

こちらがナポレオンフィッシュ。

額が出ているけど青い。彼の名はナポレオンフィッシュ、コブダイではない。

額は突き出しているものの、魚らしいシュッとした口許をしている。

どう見ても別人別魚です。本当にありがとうございました。

じゃあこいつは何者だ。

こいつは青っていうより黒ピンクっぽい…そして確か、コブがぶりんぶりんしてて、食べた人のチャレンジレポもあったはず。

私はGoogleを開き、そして検索のため、キーワードを打ち込んだ。

「下顎 出てる 魚」

……

キーワード選定をするならコブダイ+コブなんだけど、やっぱり下顎じゃないか?

彼の名前はコブダイ。不幸にもナポレオンフィッシュと間違われて呼ばれたが、条鰭綱スズキ目ベラ科タキベラ亜科コブダイだ。

ちなみに発見時の名前は、「カンダイのオス」。ついでに画像検索だと一発。

パソコンのブラウザならファーストビューで出会える。

下顎が出てる魚。見たまんま、間違ってないはずだ。

でっすよね!!!

もし立場が逆だったら、私も同じツッコミをしたと思う。

でも、わかって欲しい。額のコブより下顎に目が行くじゃん!!!!!!

もし自分がコブダイでSEOするなら、キーワード選定は?

しかし、下顎を推す私だが、コブダイに対してSEO施策のためにキーワード選定をするなら、このあたりだ。

  1. コブダイ 味
  2. コブダイ コブ
  3. コブダイ 料理
  4. コブダイ 釣り
  5. コブダイ 魚 性転換

味や料理が入ってくるのは、食用としても楽しめるからだ。癖がなくもっちりした淡泊な白身だそうだ。

瀬戸内海では磯釣り客に人気だし、人懐っこいからダイバーにもモテモテのお魚だ。

コブダイだから、コブもはずせない。

ちなみにコブは成熟した雄にしかない。固い水風船のような感触で、中身は脂肪だ。

そしてコブダイは、生まれたときは全部メスで、一番大きくなった個体がオスに性転換して群れを率いる、「雌性先熟」という面白い生態を持っている。

間違っても、ここに下顎は入ってこない。

でも、下顎じゃん…?

コブダイの下顎ってスゴいよね。ちなみに、額と顎が発達するのは群れの中で選ばれしオスになった一匹だけなんだそうだ。

コブダイを「下顎が出てる魚」で検索してもいいだろ!!なあそうだろ!Google!!!

叫んだところで、コブダイのサジェストに「下顎」は出てこない。

とはいえ、サジェストにないからといって、ユーザーが検索しないとは限らない。

最近のGoogleくんはふんわり検索しても、「えーっとあれ、こんな感じのあれ…」に対応してくれる。

Googleくんのイケメン具合に、永遠にばぶってオギャっていたい。

そして実際、オギャり人口は、どうやら徐々に増えている。今までは取りこぼされていたユーザーが、想定外のキーワードから流入してくる。

SEOのために選定したキーワードの、斜め上をかっ飛ぶユーザーたちを吸い込むのは画像SEOか

SEOのために、私たちは日頃、必死でキーワードを選定し、ユーザーのニーズを考え、網羅性を意識して記事を書いている。

その張本人が、斜め上の検索をしてしまったのだ。これはSEOに対する冒涜…というより、ただのユーザーニーズの多様化と、Googleの進化だろう。

昔は当たりを引くまで、あれこれキーワードを替えて検索していた。

しかし、最近は文章で検索する人も多い。

そして具体的とはほど遠い、曖昧で適当なキーワードでも、Googleくんは拾って答えてくれる。

さらに、それすらも面倒な人は、誰かが教えてくれるSNSへ飛び立つ。

みんな昔みたいに、素直にコブダイのことを「コブ 魚」で検索してくれない。下顎と言わずとも「なんか変な顔の魚」とか「おでこにょーん」とか、その辺で検索してくる。

正直、これにどう対策すればいいのか、私はまだ答えを持っていない。

なにしろ、SEO記事は「あのさ、あの、あれ、なんだっけ、あのあれなんだけど」に応える術がない。

メディアの記事は、基本的に一方通行。「多分ユーザーがいるの、この辺」に向かって、投げっぱなしジャーマンだからだ。

ただ、自分自身の行動を振り返ると、対策はある。

altに熱い思いを込めて解説を書き込み、画像周辺にキーワードをちりばめて、画像のSEOにしっかり対処することで、「画像検索」から能動的に取りこぼしユーザーを吸い込めそうだ。

ユーザーたちはコブダイの検索ワードにナポレオンフィッシュの横顔を見るか

SEOのトレンドはここ数年で一気に変わった。なにしろ、サーチエンジン最適化だから、ユーザーの検索傾向にあわせて、「最適」が変わる。

ユーザーにとって欲しい情報があり、問題が解決することこそが正義とはいえ、そのユーザーのニーズが刻々と変わるから、SEOは奥が深すぎて深海に沈みそうだ。

常に最新のトレンド、最先端を走り続けるしかない。英語を勉強しよう。

とりあえず、斜め上から「ねえ!あの顎の出てる魚の名前なんだっけ?」と聞いてくるユーザーに対し、答えられることはこれだ。

左がナポレオンフィッシュ、右がコブダイ。似てるけど違うのは色と顎だ。

君の名はナポレオンフィッシュとコブダイ。文字で形の特徴だけ挙げると似てるけど、並ぶと別人もとい別魚。

そして残念なお知らせだが、コブダイのメスにはコブがないし、顎も張ってない。

そんな特徴がないコブダイ女子をふんわり検索するワードは、今のところ見つかっていないんだなあ。ばぶを。

小学館の図鑑NEO〔新版〕魚

小学館の図鑑NEO〔新版〕魚

2,200円(12/01 00:47時点)
発売日: 2015/06/23
Amazonの情報を掲載しています
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

ばぶのアバター ばぶ ゆるミニマリスト

マイペースでADHDなライター。FF14とおたよりさんと、朽ちかけた廃墟が大好き。ゆるくミニマルな暮らしを目指している元汚部屋職人。

ブログランキング参加中!

クリックしてね!!
ブログランキング・にほんブログ村へ
目次