【雑談】心にイマジナリー猫ちゃんを宿すためにライターのスキルを無駄遣いした話。

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いきなりだが、私は猫が好きだ。めちゃくちゃ好きだ。

猫を見ると、「あらぁあ、○○たゃ~~!!きゃわゆいわねぇ!美人さんになっちゃってまぁぁ!!!」みたいな、数年に1度会うかな…ぐらい遠縁の親戚のおばさんみたいなテンションと声のトーンになる。

猫には嫌われる。

街中の猫ちゃんを見ると、じり…にじ…と距離を詰めながら、スマホを取り出し狂おしいほどの愛を込めたオーラを背負ってにじり寄る。

猫には嫌われる。

「うわ、きも…近寄らんとこ…」と目を逸らして去って行くならまだマシ。友人宅など逃げ場がない場合、すべからく猫ちゃんはイカ耳になり、シャー!!し、やんのかステップを披露される。

接客を心得た猫カフェの猫ちゃんにすらやんのかステップされたときに、これは神が与えたもうた愛の試練なのだと思うことにした。

ちなみに私は重度の猫アレルギーなので、猫への接近には、事前に抗ヒスタミン剤を摂取した上で、花粉症対策ゴーグルと粉塵マスク、ラテックス手袋が必須である。完全な不審者だ。

猫には嫌われる。

そんな私は、今、心の中にイマジナリー猫ちゃんを住まわせている。名前はドンドルマ。

ドンドルマちゃんが生まれたのは、真夏の過日。

仕事で脳みそが煮詰まった私は、猫ちゃんを腕に抱く野望に、ライター業で培ったリサーチ能力を惜しみなく注ぐことにした。

目次

私はイマジナリー猫ちゃんのため、リサーチを始めた

私は重度の猫アレルギーなので、本物の猫を抱くことは、生涯叶わない。

なんとかならないかと調べてみたが、すべからく「アレルゲンに触るな、やめろ(意訳」しか出てこなかった。現実と現代医療がちっとも私に優しくない。

だが、腕の中に猫を抱き、ほんのりと温かい身体を撫でて、喉をドゥルドゥル鳴らされたい。

体験したことがない猫抱っこを、脳内に鮮明な妄想として描くには、情報を集めねばなるまい。私はリサーチを始めた。

まずは猫の体重だ。猫の抱き心地や、抱っこが嫌いな猫の抵抗について友人たちに根掘り葉掘り、じっとりと嫉妬を込めて取材しながら、猫の平均体重を調べた。

3~5kgくらいらしい。

なるほど、大きめのキジトラちゃんは5kgの米袋ぐらいということだな。これから米を買うたびに、「猫たゃの重さ…♡」ってトリップできる。

だが、私はデカい猫が好きだ。具体的にいうと、ノルウェージャンフォレストキャットとか、ラグドールとか、メインクーンだ。

特にメインクーン。友人宅にいる柴犬と同じ体格のメインクーン。あれがいい。

メインクーンは猫の血統登録機関「TICA」によると雌は4~6kg、雄は6~8kgがスタンダードらしい。いいね、ずっしりだ。

とりあえず、買ってきたばかりの10kgの米袋を開け、2kgほど米びつに移して、残りを「猫ちゃん(仮)」とした

猫の体温が知りたい…猫変態のリサーチは深淵へと進んでいく

「猫ちゃん(仮)」を、とりあえず毛足の長いフリースで包んでみた。どっしりと重い毛皮めいたなにか。猫に近付きつつある。多分。

だがしかし、米は冷たい。猫はあたたかい。

イマジナリー猫ちゃんをリアルにするには、まだ情報が足りない。猫飼いの友人たちに、就寝時の猫の行動や生態を聞いて脳内解像度を上げながら、猫の体温を調べてみた。

猫といえば「ねこのきもち」だ。獣医師監修の記事を確認したところ、猫の平均体温は38~39度。

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半身浴に最適なお風呂の温度では…?つまり、ぬるめのお風呂に入るということは、全身を猫ちゃんに包まれているということと同義では…???

猫は液体だという。間違いない。これは世界の真理だ。

とりあえず、39度に設定したシャワーを浴び、猫ちゃんに包まれつつ、もろもろ検討した。

米を39度にするのは無理ゲーである。ここは温めやすいお湯だ。

しかし、8Lの湯たんぽはさすがに存在しない。そこで目をつけたのが、3.5Lの特大湯たんぽだ。これを2つ組み合わせ、重さについてはやや妥協することにした。

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そうだ、イマジナリー猫ちゃん(仮)に名を付けよう!

湯たんぽ2個を連結させるには、最初に使った膝掛けではサイズが足りない。

「猫ちゃん(仮)」の毛皮を購入することにした。ちなみに、購入時は真夏。夏に買うものではないと思う。我ながら。

こいつで湯たんぽを包み、抱き上げると、重さも毛並みもなんとなく猫ちゃんだ。

白い、そして長い。白くて長い。両腕で捧げ持つ姿勢なんか、完璧にネットで見かけるメインクーンを抱いてる飼い主のポーズだ。

まるでトルコの伸びるアイス、ドンドルマのようだ。そうだ、猫ちゃん(仮)に名前を付けよう。

今日から君はドンドルマちゃんだ。

あとはドゥルドゥル言ってくれれば完璧だ。私はイヤホンを耳に入れ、スマホのYouTubeアプリで「猫 ゴロゴロ音 ASMR」で検索した。

目を閉じれば、ずっしりと重く毛足の長い猫ちゃんが、腕の中でドゥルドゥルしている。

今私は、イマジナリー猫、ドンドルマちゃんを抱き締めている。

勝った。

これは間違いなく勝ち確だ。

結論から言うと、1回で懲りた

重いんだよ、7kg。

無理!!!!!!!!!!これがリアル猫ならいくらだって抱っこするけど、現実は39度のお湯が詰まった湯たんぽ2個だから!!!!!!!!

こうして私の猫ちゃん再現チャレンジは終了し、ドンドルマちゃんは心の中にだけ宿る猫ちゃんになった。

湯たんぽとブランケットは、これから来る冬の寒さに備えて使おうと思う。

脳内のドンドルマちゃんは、友人の家の猫と同じように、今日も私の脚の間で寝返りを邪魔しながら寝ることだろう。

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この記事を書いた人

ばぶのアバター ばぶ ゆるミニマリスト

マイペースでADHDなライター。FF14とおたよりさんと、朽ちかけた廃墟が大好き。ゆるくミニマルな暮らしを目指している元汚部屋職人。

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