家事、仕事、飯、風呂、寝る。
毎日毎日、変わらない日々を過ごして、本当にいまのままでいいのか不安になることがある。
成功してる人のブログとかTwitterを見て、劣等感を抱いたりとかして、布団に包まってごろごろしたりとか。無駄な一日を過ごしてあーあってため息をつくとか。
自己肯定感がバッキバキ。
そうした変わらない日々を壊してみたくて何か新しいことをしたいけど、何から始めればいいんだろう。
そんな漠然とした不安に駆られているときに、マクドナルドできっかけをもらった話。
きっかけはマクドナルドのレシート
「このレシートに書いてある番号でお呼びしますから、あちらのモニターの前で待っていてくださいね」
マクドナルドのレジの、定番のやり取りだ。
店員さんはそう言って、呼び出し番号が書かれたレシートを渡してくれた。
その時、ふと思った。
そういえばこのレシートに書いてある番号はどういう仕組みで発行されているのだろう。
前に並んでいたお客さんの呼び出し番号を見るからに通し番号っぽいのだけれど。
どうしても気になって、呼び出し番号のことについて、店員さんに聞いてみた。
すると店員さんはにこにこしながら、「1番目の数字がレジ番号、後ろの2桁が今日何番目のお客さんかという表記になっているんですよ」と答えてくれた。
なるほど。
つまり、101と書いてある番号をもらったら、1番のレジで1番目のお客さんということになるらしい。
マクドナルドでレシートの話を教えてもらった次の日、1番目のお客さんになるために朝早くに行ってみた。
レシート番号は「103」。
あーちょっと悔しい。
次の日は「102」、そのまた次の日は「104」だった。
まだ「101」のレシートは手にできていない。
おそらくいきつけのマクドナルドでは「101」のレシートを狙っているよくわからない女と思われていることだろう。
いつ出会えるんだろう、「101」のレシート。
できなかったことができるようになっていくだけで、変わらない日々から変わっていく
こんなちょっとした知らないことを知るだけで面白いから、人間ってかんたんだ。
マクドナルドのレシートをきっかけに、もっといろんな新しいことを知りたくなって、私はその日のうちにhtmlとcssの初心者向け参考書を買って帰った。
これだけで基本がしっかり身につく HTML/CSS&Webデザイン1冊目の本
この本。
カピバラが二足歩行で農業しているところから始まり、初対面で出会ったカピバラの女の子にプロポーズするという割とサイコパスな一面があるカピバラがホームページの作り方を学ぶ本である。
要点だけ抜き出したら大丈夫か?と思われそうだが、超初心者向けの参考書だった。
ちなみに、なんであえてhtmlとcssの本かというと、昔htmlとcssを軽く勉強したまま、知ったつもりになっていたからだ。
いわゆる平成のホームページしか作れなかった。ちょっと恥ずかしい。
最近のhtmlとcssの参考書は親切丁寧で、独学でも十分身につく。
「あ~、この機能ってホームページで見たことあるやつ!」となったりして結構面白い。
文字のところをクリックするだけでチェックボックスにチェックが入ったりするやつ、「これこれ!めっちゃ便利だよね~!」ってなったりした(labelタグという)。
paddingとmarginがわからなくて詰まったけど、うーんうーんと悩んでるのが数日後になんだかわからないけど、ある日突然スッ…とわかるようになったりとかもする。あんな悩んでたのはなんやったんや…。
それになによりも、少しずつできなかったことが、どんどん「できる」に変わっていくのが自己肯定感を爆上げする。
大人になってから「学校でちゃんと勉強しておけばよかったなぁ」と思うことも、「できない」と思うことが多くてめげそうになることも、ちょっとした「できる」だけでどんどん上書きされていく。
それに、知っているだけでこれを仕事にできるかもしれないし、自分の人生に選択肢が増やせるのだ。こんなに良いことはない。
人を変えるのはちょっとの成功体験
人は「できる」だけで自信がついていく。
なりたかった自分になるのに、遅すぎるということはないのだ。
作家のジョージ・エリオットだってそう言っている。