【ライター】地元の中小企業や個人店を開拓するなら郵便局に広告を出そう

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ライターが「自分のスキルを売りたい!」と思った時、どうしてる?

フリーランス、特にライターだと、すぐに思い付くのは「ランサーズ」や「クラウドワークス」、「ココナラ」。

続いて、noteやブログ。Twitter。

でもそれって、「ライターはネットで探せる」ってことを知ってる層にしかアプローチできない

実は「Web製作や執筆は依頼できる」「マーケは頼めば話が早い」を知らない人は意外と多い。

地方の中小企業や個人店は特にそう。

そこへ地元の地域密着ライターとしてアプローチするにはどうすればいいのか。

答えは「郵便局に広告を出す」だ。

どうして郵便局なのか、デメリットや注意点も交えて話していこう。

目次

地方は郵便局・ゆうちょが強い=ひんぱんに訪れる

なぜ郵便局なのかというと、地方の最強インフラのひとつだからだ。

大都市圏の場合、金融機関というと全国規模の都市銀行だろう。駅前のみならず、あちこちのコンビニにもATMがある。

一方、地方へ出てくるとATMはそうそうたくさん置かれていない。大概は大規模商業施設に地銀のATMがある程度だ。

都市銀のATMは、あと4km先かなあ…なんて感じ。コンビニも大都市圏ほどたくさんない。

そんな田舎町でも必ずあるのが「郵便局」だ。そしてゆうちょのATMだ。

つまり、地方において、郵便局はとても身近なインフラといえる。

そしてもう一つ。処理なり順番なりを座って待つことがあるため、ヒマな時間に、置いてある物に目が行きやすい。

JPコミュニケーションズの調査では、郵便局を訪れた約70%の人がポスターを見たことがあり、43%が広告物を持ち帰っているそうだ。

つまり、ぼんやり待っている間にポスターに目が行く。そして帰りにチラシのラックを見たら、さっきのポスターと同じチラシがある。気になるし、詳しく見たいからまあ貰っていくか。という流れがあるわけだ。

郵便局の広告は意外と安い!!

広告出稿って、お高いんでしょう?そう思うだろう、私もそう思った!!

ところがどっこい、郵便局の広告出稿はびっくりするくらい安かった

郵便局広告のJPコミュニケーショ...
広告料金シミュレーション│郵便局広告のJPコミュニケーションズ 簡単!今すぐお見積り!広告の料金シミュレーションが簡単にできます。チラシやポスターの掲出、イベント実施、サンプリングをお考えなら郵便局広告をご利用ください!

上記の公式シミュレーターで、200部のチラシを1カ月置いた場合を計算してみよう。

出稿する局の規模にもよるが、地方の集配局だとS局かA局なので6~7000円だ。東京都心の局もS局が大半だから7000円。新宿や渋谷にあるSS局でも8000円。田舎町の小さい郵便局なら6000円だ。

安すぎでは???コスパいいな???

ポスターも、専用のボードに掲載して貰って、1カ月でSS局なら1万4000円くらい。S局で1万2000円程度。A、B局で9000円弱だ。

とんでもなくコスパいいな????

例えば、地方の大きめの郵便局=S局でチラシ配布とポスター掲載を1カ月依頼した場合、シミュレーションを回すと掛かる費用はなんと。

1万9800円。

やっす。

もちろん、チラシやポスターを作成する費用は別途掛かるが、両面フルカラーのチラシ200枚でせいぜい2~3000円。郵便局に掲載できる最大サイズのB2ポスターも2~3000円。

大体、2万6~7000円あれば、1カ月郵便局のポスターを1枚ジャックし、チラシ配りまくりだ。

郵便局に置くチラシやポスターの内容は「40代女性と50代男性」をターゲットに

ご丁寧に、JPコミュニケーションズは利用する年齢層の分布や来局頻度を公開している。

それによると、61.5%が女性、38.5%が男性だ。年齢は女性が40代、男性は50~60代が多い。さらに、月1回以上の頻度で来局している。

メインのターゲットは「40代の女性」にして訴求していくのがいいだろう。

シンプルにわかりやすく、どんなサービスなのか、なにができるのか、どんな問題を解決できるのか盛り込もう。

郵便局に営業時間内に来ている人はどんな人だろうか。

経理や事務で外出してきた人。

一人事務であれこれ社長に頼まれがちな人。

個人経営の従業員。

いろいろイメージしてみよう。

そんな人が店や会社のブログを書いてと言われたり、Webサイトを作りたい、改修したいと言われたとき、「プロがいるみたいですよ」と渡しやすいチラシはどんなものだろうか。

手に取る人と、それを読む人、さらに決定権のある人に訴求するには、サービス内容だけでなく、ある程度の予算感や、費用対効果への言及も必要だ。

金を払ってプロに任せるメリットを、限られた紙面で、どこまでシンプルな言葉で盛り込めるか、じっくり練り込む必要がある。

もちろん、デザインも大事だ。細かな文字がびっしり書き込まれたチラシは、5~60代男性にはあまり読んで貰えない。目が辛いからね。

デザインはじっくりと置いてあるチラシやポスターを見て研究しよう。

最大のメリット、地元の郵便局はライバルが少ない

クラウドソーシングやスキル販売系のサイトは、見渡す限りライバルしかいない。ニッチなジャンルでも、なかなか突出するのは難しい。

だが、郵便局はライバルが少ない。

いないと言ってもいい。Web製作やライティングの広告を出している会社は、ほとんど見たことがない。

しかし、私は「ライターさんが見つからない」「ライターってこんな身近にいるの?」とよく言われる。

いるんですよ、ここに。でも、Web上で探せるということを知らなければ、ライターという存在はどこか遠い世界の住人になってしまう。

WebライティングやWeb製作、Webマーケティングを必要としているのは、なにも大きな会社ばかりではない。

中小企業、零細企業、個人経営も必要としているし、全部盛りで対応できるライターは強い

なにもライバルが多い場所で、数多の比較対象と見比べられながら選んで貰う必要はないのだ。

デメリットは、クライアントの多くがWebコンテンツについての知識が少ないこと

「え?デメリットなの?」と思うかもしれない。だが、考えてみて欲しい。

「Googleでの検索順位が上がります」と言ったとき「Google?ってなに?」と返ってきたら、なんと答える?

そんなわけあるかー!Google知らんやつとかありえんやろ!!と思うのは、私たちがWeb業界にいるからだ。

購入したWindowsのパソコンを起動すると、ブラウザはMicrosoft Edgeが起動して、検索エンジンはBingに繋いでくる。

だからずっとブラウザはEdge、検索エンジンはBingを使っているという人は、意外と存在するのだ。

Yahoo!検索を使っている人もかなりの割合で存在する。

アナログで広告を出すということは、Webコンテンツを多少なりとも知っている人が客になるとは限らないということだ。

つまり、製作を依頼され、ヒアリングして、要望を取りまとめてコンテンツを作成するというスムーズな流れにならず、あちこち脱線したり躓いたりする可能性が高い。

「分からん、ちょっと来てくれ!」とか「社長が改めて話を聞きたいそうなんで来てください」なんてことも発生する。

Web上での案件とは無縁な工数が増えることは覚悟しておこう。

期待させすぎないのがコツ!できることと予算感は明確にしよう

直接取引をする際に気を付けたいのが、顧客の期待値の調整だ。

自分ができることと、必要になる費用は、早い段階で明確にしよう。期待が膨らんでからの訂正は大変だ。

Webサイトの製作でも、フルスクラッチからオリジナルデザインなのか、WordPressを設置し、既存のテーマを購入して軽いカスタマイズをする程度なのかで、費用感は大きく変わる。

もちろん、コンテンツもガチガチにSEOをほどこし、Googleマイビジネスを充実させ、MEOも対策して…なら本格的にやる必要があるが、店のメニューやブログを置きたいだけということもある。

そして大概の場合、よく話を聞いてみると前者である必要性はない

ついでに、前者の施策を回せるほど予算がないことも多い。

一番したいことをヒアリングし、そこからさらに、「できればこれも…」が盛り込めるかじっくりとヒアリングしよう。

分かりやすい定食式の料金表を作ってみるのもいいだろう。

小さなクライアントをたくさん抱え、細く長くお付き合いするには、一度に大きな予算を動かして貰うのはNGだ。

「今一番やりたいこと」から順番にステップアップして、小さく着実に結果を出していこう。

そのためにも、最初に期待値を爆上げしないように、地に足の付いた話をするのが大切だ。

「Web」ライターだからといって、Webで広告宣伝する必要はない

私たちはWebコンテンツを中心に製作しているせいか、ついついWeb上のプラットフォームを活用した営業テクニックなどに偏りがちだ。

クラウドソーシングで選ばれる提案の仕方。仕事が舞い込むTwitterプロフィール。スキル販売系のサイトで依頼を増やすテクニック。

しかし、案件の向こう側に人がいる。そして、人と人の繋がりで仕事をしている。

それなら、Webにかじりついて、そこで結果を出そうとムキになる必要はないのだ。

今回紹介したのは郵便局だが、他にもチラシやポスターを置いてくれる場所は多い。地方自治体の広報誌や、タウン誌などには、格安な広告スペースがある。

セミナーだって、声掛けを待たず、自治体にセミナーの案内を出してみたっていいだろう。案外、お金を払っても文章の勉強をしたい人は多い。

ちなみに、「60歳70歳からはじめるブログ講座」は結構ウケた。スマホを使った写真撮影のテクニック、ブログサービスの登録方法、文章の打ち方、ちょっとした添削3回付き。

受講した方の半数は、今も楽しくブログを続けておられる。

私たちライターは、書くことが仕事だ。しかし、Webにかじりつき、Webコンテンツを作ることしかできないわけでもない。

クラウドソーシングやSNSに流れてくる案件に応募する以外にも、仕事の種はいくらでもある。ぜひ、視野を広げてみて欲しい。

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この記事を書いた人

ばぶのアバター ばぶ ゆるミニマリスト

マイペースでADHDなライター。FF14とおたよりさんと、朽ちかけた廃墟が大好き。ゆるくミニマルな暮らしを目指している元汚部屋職人。

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